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7月のナンバーワンアルバム⑧〜フランク・シナトラ/アリシア・キーズほか

2019.07.24

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「TAP the COLOR」連載第371回〜BLACK〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。7月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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フランク・シナトラ『Strangers in the Night』(1966)
シナトラには入口が幾つかある。ハリー・ジェイムスやトミー・ドーシー楽団の専属歌手時代。1942年にソロ歌手として独立して全米のアイドル的存在となったコロンビア時代。さらにネルソン・リドルと組んでジャズ・ヴォーカルの名作を次々と録音したキャピトル時代。そして自身が設立したレーベルで最強のエンターテイナーとして君臨したリプリーズ時代……。本作(1週1位)はリプリーズ時代の大ヒット作。堂々たる歌唱の中、タイトル曲や「Summer Wind」などを収録。シナトラのオリジナルアルバムの中でも最も売れた作品の一つ。


ビートルズ『Let It Be』(1970)
4週トップを記録したビートルズ最後のアルバム(リリース順)。タイトル曲や「The Long and Winding Road」などポール色の強い楽曲が並ぶ。ちなみに1980年代半ばあたりから、ビートルズを知らない世代が台頭してこの伝説的な4人組を真剣に聴かなくなったが、いずれは触れる機会や選択肢にまだ溢れていた。しかし2019年現在。動画やストリーミングによる音楽は、もはやコンビニやネットショップで何を選ぶかと同じ感覚。ビートルズを通過する・しないは強制ではなく、完全に自由だ。

アリシア・キーズ『Songs in A Minor』(2001)
ブラック・ミュージックにおいて今や最重要アーティストの一人でもあるアリシアのデビュー作(3週1位)。クラシックを志していた経歴やピアノの才能があり、まさかのベートーヴェンの「月光」から始まるセンスにも驚く。そこにヒップホップやR&Bがシンクロしていく世界は唯一無二。同時期のノラ・ジョーンズと共に、歌声も表現力も突出した新世代ピアノウーマンの登場だった。

サウンドトラック『Men in Black』(1997)
トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが主演して大ヒットとなった映画のサントラ盤(2週1位)。黒いスーツの男たちと言えば、ジョニー・キャッシュやブルース・ブラザース。そこに新たに加わったのがこの二人。サントラには、俳優だけでなくラッパーとしても人気と実力を兼ね備えたウィル・スミスのほか、スヌープ・ドッグ、ナズ、アリシア・キーズ、デスチャも参加。映画は現在もシリーズ化されている。

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