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7月のナンバーワンアルバム⑨〜ジェリー・ラファティー/バリー・マニロウほか

2019.07.31

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「TAP the COLOR」連載第373回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。7月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ジェリー・ラファティー『City to City』(1978)
印象的なサックスのイントロで始まる邦題「霧のベイカー街(ストリート)」のヒットで知られるジェリー・ラファティ。本作(1週1位)は同曲を収録したソロ作(ビー・ジーズのモンスターアルバム『サタデー・ナイト・フィーバー』の24週に渡る独走を止めた)。というのもジェリーは1975年の解散までスティーラーズ・ホイールというバンドで活動していた。今聴くと強烈な70年代臭が漂うが、かなり心地いい。


ジョージ・ハリスン『Living in the Material World』(1973)
ビートルズ解散後にリリースして大ヒットした『All Things Must Pass』から2年半。大規模なチャリティコンサートを経て、ソロ・アーティストとしての真価が問われた作品(5週連続1位)はやはり本物だった。ナンバーワン・ヒット「Give Me Love (Give Me Peace on Earth)」を生み、チャート上ではこの頃がピークとなる(当時、ポールのウイングスの独走を抑えたことも頼もしい)。ジョージは翌年に自らのレーベル「ダーク・ホース」を立ち上げた。

バリー・マニロウ『Barry Manilow Live』(1977)
1970年代前半から活動を続けるアメリカ・ポピュラー音楽界のスーパースター、バリー・マニロウ。本作(1週1位)はヒットチャート上でピークだった70年代の人気と熱気を伝えてくれるライヴ盤(あのフリートウッド・マックのモンスターアルバム『噂』の独走を抑えた)。入口としてはこの時代のベスト盤など併せて体験するのがベター。一時期人気が低迷したが、ゼロ年代から再びアルバムがトップ10ヒットを連発するようになった。エンターテイナーとして日本の歌謡/ポップスシーンに与えた影響も大きい。

ブレイク・シェルトン『Red River Blue』(2011)
ブレイク・シェルトンは、ケニー・チェズニー、トビー・キース、ルーク・ブライアン、ジェイソン・アルディーン、ブラッド・ペイズリーなどと並ぶ現在のカントリー界のスーパースターの一人。2001年のデビュー以来、カントリーチャートで放ったナンバーワン・ヒットは何とシングル15曲、アルバム6枚。本作(1週1位)は総合チャートでも初めてトップに立った。日本には届かないこの種の音楽に触れる度、アメリカって音楽的に本当に奥が深いんだと実感。

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