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8月に去ったレジェンド③〜アレサ・フランクリン/ジェフ・ポーカロ(TOTO)ほか

2019.08.07

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「TAP the COLOR」連載第375回〜RED〜

(8月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:エルヴィス・プレスリー、レス・ポール、ジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)、ロイ・ブキャナン、スターリング・モリソン(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)、ジェフ・ポーカロ(TOTO)、イーディ・ゴーメ、スコット・マッケンジー、ローラ・ブラニガン

カントリー/フォーク:グレン・キャンベル

ブルーズ/R&B/ソウル:ロバート・ジョンソン、ジミー・リード、ライオネル・ハンプトン、アレサ・フランクリン、エスター・フィリップス、アイザック・ヘイズ、キング・カーティス、ポール・ウィリアムズ(テンプテーションズ)、アリーヤ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン

ジャズ:キャノンボール・アダレイ、ボビー・ハッチャーソン、マックス・ローチ、スタン・ケントン、クリス・コナー

その他:レニー・ブルース、ジャック・ニッチェ


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アレサ・フランクリン『Who’s Zoomin’ Who?』(1985)
2018年8月16日に76歳で亡くなったアレサ・フランクリン。「クイーン・オブ・ソウル」「レディ・ソウル」の足跡は余りにも偉大。本作はそんな彼女の長いキャリアハイライトの一つ。世代交代が一気に進んでいた1980年代のR&B/ソウルシーン。そんな中、人気が低迷していたアレサが時代に歩み寄った復活作だ。今の50歳前後はここからMTVを通じてアレサを知ったという人がほとんど。「Freeway of Love」と「Who’s Zoomin’ Who」がヒットした。聴いていて楽しくなるアルバム。


アレサ・フランクリン『Amazing Grace』(1972)
偉大なるアレサの足跡を語る上で絶対に外せないのがこのゴスペル・ライヴ。1972年、ロサンゼルスのNew Temple Missionary Baptist Churchにて行なわれた二日間の音源を収録。アレサのソウルのルーツにはゴスペルがあり、本作はその証。観客と一体化する臨場感。とにかく聴けば一つの体験となること必至。ドキュメント映画も無事公開された。

TOTO『Toto IV』(1982)
初めて洋楽のLPを買った時のこと覚えていますか? ジャーニーの『フロンティアーズ』かTOTOのこのアルバムか大いに悩んだ挙句、前者を選択したことを思い出す(笑)。AORファン、プログレ・ハード(産業ロック)ファン両方からの指示が高かったTOTOの4作目。グラミー賞でアルバム・オブ・ジ・イヤーなど6部門で受賞。「Rosanna」「Africa」「I Won’t Hold You Back」などがヒットして世界で1200万枚以上を売り上げた。TOTOサウンドの要であったドラムのジェフ・ポーカロは、1992年8月5日に38歳で亡くなった。

ローラ・ブラニガン『Branigan 2』(1983)
思わず懐かしいと声を漏らした人もいるはず。当時、タワーレコードへ行くことが楽しみになっていて、店内にディスプレイされたローラのこのアルバムを買うかどうかで1時間くらい悩んだ挙句、やめたことあり(笑)。ヒットした「Solitaire」やマイケル・ボルトンによる名曲「How Am I Supposed to Live Without You」を収録。輸入盤のジャケットのあの匂い、好きだったなぁ。音楽の国アメリカを感じた。ローラは2004年8月26日に47歳で他界。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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