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ヘヴィメタルの閃光⑬〜スコーピオンズ/ファスター・プッシーキャットほか

2019.10.16

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「TAP the COLOR」連載第387回〜MONOCHROME〜


1970年代後半〜80年代前半、イギリスで起こったNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)をきっかけに世界へ広まった「ヘヴィメタル」。その後、70年代から活躍するハードロックバンドに加え、LAメタル、スラッシュ・メタル、ネオ・クラシカル・メタルなど様々なジャンルが確立。MTVや音楽雑誌を通じて数々の人気バンドやギターヒーローが誕生した。90年代のグランジ/オルタナ時代には時代遅れの対象にされるものの、ゼロ年代からは世代交代を経てシーンが再燃・活性化。音楽に限らず、映画やコミックやデザインなどポップカルチャーに与えた影響は計り知れない。アルバムジャケットに刻まれたバンドのロゴデザインにも注目してほしい。

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スコーピオンズ『Love at First Sting』(1984)
1972年にアルバムデビューを果たした蠍団=スコーピオンズのスタジオ録音9作目。前作『Blackout』(全米10位)でアメリカのマーケットでも成功を収めた彼ら。83年にはUSフェスティヴァルで伝説的なステージを披露し、本作は全米チャート6位まで上昇。トリプルプラチナムを獲得して人気を不動のものとした。「Rock You Like a Hurricane」「Still Loving You」がヒット。

ファスター・プッシーキャット『Faster Pussycat』(1987)
LAメタルやグラムメタルが人気絶頂だった80年代。ガンズ・アンド・ローゼズ、LAガンズ、そしてこのファスター・プッシーキャットといった新しい面々が「バッドボーイズ・ロッンクロール」と称された。バンド名は60年代のカルト映画『ファスター・プシィキャット!キル!キル!』(Faster, Pussycat! Kill! Kill!/1965)から。

ネルソン『After the Rain』(1990)
マシューとガナーのネルソン兄弟(双子)。その名の通り、あのリッキー・ネルソンの息子たち。美形なルックスとメロディアスなハードロックで日本でも話題になった。シングルカットされた「(Can’t Live Without Your) Love and Affection」はナンバーワンに。現在も活動中だ。

ボン・ジョヴィ『Cross Road』(1994)
1984年のデビューから35年。既にアメリカを象徴する伝説的なロックバンドとして君臨する彼ら。本作はハードロックやヘヴィメタル期のヒット曲をまとめたベスト盤。まさにボン・ジョヴィの第1章を記録したものだ。リリース当時はグランジやオルタナティヴ・ロックの全盛期。かつて同時期に活躍したバンドが時代遅れ扱いにされて次々と脱落していく中、信念を貫いた彼らはタフだった。アルバムは世界で2000万枚以上をセールス。「Always」も大ヒットした。







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