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ゴダイゴの「モンキー・マジック」が発売された日

2019.12.25

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1978年(昭和53年)12月25日、ゴダイゴの「モンキー・マジック」(日本コロムビア)が発売された。
同年の国内ヒットソングといえば…

1位「UFO」/ピンク・レディー
2位「サウスポー 」/ピンク・レディー
3位「モンスター」/ピンク・レディー
4位「君のひとみは10000ボルト」/堀内孝雄
5位「微笑がえし」/キャンディーズ


60階建の超高層ビル「サンシャイン60」が開館、新東京国際空港(現成田国際空港)開港、24時間テレビ「愛は地球を救う」放送開始、ディスコブーム、日中平和友好条約調印、サーフィンファッション大流行して、原宿に竹の子族登場した年でもある。



1978年はゴダイゴにとって大きな転機となった年である。
6月末から9月にかけて全国ツアー『Char Super Concert with Godiego in Summer』を行い、ここで彼らは初めて日本武道館のステージに立つことになった。
同年に発表したこの「モンキー・マジック」は、日本テレビ系ドラマ『西遊記』『西遊記II』のオープニングテーマとしてタケカワユキヒデが作曲を手掛け奈良橋陽子が作詞をしたもので、全部英語詞の楽曲がベストテンに入るほどの大ヒットとなったのは、当時としては極めて異例な出来事だった。
ゴダイゴのメンバーにはアメリカ人と日本人の間に生まれたスティーヴ・フォックス(Ba)と、アメリカ人のトミー・スナイダー(Dr)というメンバーが在籍していた上、北米での生活が長かった奈良橋陽子がプロデューサー兼作詞家であったことで、彼らにとって英語詞で歌うことは自然なことだったという。
歌詞の内容は、一匹の猿 (monkey) が仙術(魔法=magic)で好き勝手なことをして、天の怒りに触れて罰せられるが、優しい僧侶に救われて西方への旅が始まるという『西遊記』の物語そのものである。




ある日、彼らのもとに日本テレビの開局25周年ドラマ『西遊記』の音楽担当のオファーが届く。
それは物語を彩るサウンドトラックに加えて、オープニングテーマ曲、エンディングテーマ曲までを手掛けるという大がかりなものだった。
ドラマ『西遊記』が放送された1978年は、日中平和友好条約が調印された年であり、当時としては画期的な中国ロケが中華人民共和国中央広播事業局の協力のもと行なわれたという。
放送枠は、大河ドラマ(NHK)と同じ日曜夜8時に当てられ「引けをとらないように!」と当時の金額で10億円の予算が投じられたことも話題となった。
最初はドラマのエンディングテーマとなった「ガンダーラ」がリリースされ、その不思議なメロディーラインに日本語と英語の入り混じった歌詞が人々の耳を捉え、ここからゴダイゴの人気に火が着いた。
続いてリリースされたこの「モンキー・マジック」は、「ガンダーラ」とは打って変わってファンキーな演奏にエキゾチックなコスチューム、銅鑼や蜘蛛の糸等のヴィジュアル的なパフォーマンスもウケて、彼らは一気に人気バンドとなる。
プログレ、サイケ、ブルース、ソウル、ロックンロールと、バンドとしての魅力が盛り込まれた演奏とメロディーはもちろん、ミッキー吉野(Key)が奏でるシンセサイザーのサウンドは、子供達を含む音楽ファン以下の幅広い層にも受け入れられ、その後ゴダイゴは一大旋風を巻き起こしてゆく…


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