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あのスティッフレコードから最強ポップチューンを放ったコメディエンヌの華麗な足跡

2020.12.30

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トレイシー・ウルマン、61歳。
アメリカで成功した最初のイギリス人コメディエンヌとして知られている才女である。
彼女は、歌手、映画女優、テレビショーの司会という顔も持ち、その鋭い人間観察と巧みな形態模写によって様々なキャラクターを演じ分ける稀代のエンターテイナーなのだ。
現在はアメリカでの市民権を取得しており、ハリウッドでも活躍するイギリスの大物テレビ・プロデューサーの夫と共にロサンゼルスで暮らしている。

「昔のイギリスでは、テレビに出てくる女性に笑いなど求められていなかった。アメリカにはルシール・ボールやキャロル・バーネット、ギルダ・ラドナー、リリー・トムリンがいたけど、私の国ではお手本となるような存在がいなかったのよ。」


1959年12月30日、彼女はイギリスのバークシャー州スラウで生まれた。
父親の家系はカトリックを信仰するポーランド人で、母親の家系はジプシーの血を引くイギリス人だった。
彼女が6歳の時に父親が心臓発作で急逝する。

「父は子供たちを寝かしつけるために本を読んでくれている最中に亡くなったの。母がショックでふさぎ込んでしまって…私は姉と一緒になって歌や寸劇を披露して母を励まそうとしたの。」


当時の人気歌手や映画スターや近所の知り合いなどの物まねをすることが彼女の十八番で、これが後のコメディエンヌとしての原点となったのだ。
その後、母親は新しい相手と再婚するが…その男には酒乱という悪癖があり、彼女たち姉妹は喧嘩が絶えない家庭の中で辛い少女時代を過ごしたという。
1962年、彼女は12歳の時に転機を迎える。
当時通っていた学校の校長先生が彼女の演技力や歌の才能を見抜き、ロンドンでも有名な演劇学校イタリア・コンティ学院を推薦してくれたのだ。
彼女はそこで4年間に渡って本格的に演技や歌、そしてダンスの訓練を積むこととなる。
将来エンターテイメントの世界で活躍することを夢見て、数多くのオーディションを受けていた彼女はミュージカル『ジジ』の役を獲得し、16歳の時に念願の初舞台を踏む。
その後ロンドンで『ロッキー・ホラー・ショー』など様々なミュージカルに出演する傍ら、
ロイヤル・コート劇場の寸劇の舞台に立つようになる。
寸劇で演じたナイトクラブ歌手のキャラクターが大ウケした彼女(当時21歳)は、1981年度ロンドン演劇批評家賞の最優秀新人賞を獲得。
その才能に注目したイギリス国営放送局BBCに起用され、彼女はテレビ番組に出演するようになり活躍の場を広げてゆく。
次に彼女が転機を迎えたのは22歳の時だった。
ミュージカルの舞台で歌もダンスも鍛えてきた彼女にポップシンガーとしてデビューするチャンスが訪れたのだ。
当時、エルヴィス・コステロ、ニック・ロウ、イアン・デューリーらを世に送り出し、英国のロックシーンを牽引していたスティッフレコードの社長(デイヴ・ロビンソン)の妻ローズマリーが彼女のファンで、ある日、行きつけの美容室で鏡ごしにいきなり声をかけてきたという。

「目の前に現れた初対面のローズマリーから“あなたレコードを出す気はない?”と言われてビックリしたわ。」


スティッフレコードは契約をすぐにまとめ、1983年にアルバム『You Broke My Heart in 17 Places』で、彼女を歌手としてデビューさせる。
ファーストシングルカットされた「Breakaway」は、1960年代にアメリカで活躍した黒人歌手アーマ・トーマスのヒット曲のカヴァーだった。
弾けるようなサウンドアレンジが印象的な“80年代ロンドン産のポップナンバー”は、リリース直後に全英チャートを上り詰め、最高順位4位を記録する。



続いて同アルバムからセカンドシングルとしてリリースされた「They Don’t Know」(当時スティッフレコードに所属していた女性歌手カースティ・マッコールのカヴァー曲)は、UKチャートで2位を記録し、西ドイツ、オランダ、フランス、イタリアなどヨーロッパ各国でもトップ10入りを果たし、アメリカのビルボードチャートでは8位をマークするほどの大ヒットとなり、彼女は歌手としても大きな期待を集める存在となる。
しかし、翌1984年にリリースしたセカンドアルバム『You Caught Me Out』の売り上げは伸びることなく…スティッフとのロイヤリティを巡る不和なども発生し、彼女は歌手としてのキャリアにあっさりと見切りをつける。
同時期に、テレビプロデューサーのアラン・マッケオウンと結婚をして、アメリカの芸能エージェントとも契約した彼女は、メリル・ストリープが主演した映画『プレンティ』(1985年)で本格的な女優デビューを果たす。
それを機に、アメリカへ活動の拠点を移すことを決意し、夫と共にロサンゼルスへと渡っ てゆく。


渡米後、自身の名前を冠にしたテレビ番組『The Tracey Ullman Show』(1987年–1990年)の司会を務め、エンターテイナーとしてのマルチな才能を開花させた彼女は、ドラマ『アリー my Love』(1998年–1999年)、映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』(1990年)、『ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ』(1994年)、『プレタポルテ』(1993年)、ウディ・アレン監督映画『ブロードウェイと銃弾』(1994年)と『おいしい生活』(2000年)などで好演し、確固たるキャリアを築いている。
また、自身の原点でもあり最も得意とする寸劇コメディに挑戦したケーブル放送局HBOの番組『Tracey Takes On…』がエミー賞のバラエティ番組部門最優秀作品賞を獲得し、彼女はゴールデングローブ賞でもコメディ/ミュージカル部門の最優秀主演女優賞にノミネートされるほどの“実力派コメディエンヌ”として独自の芸風・ポジションを確立することとなる。



※トップ画像はThe Tracey Ullman Archivesより使用させていただいております




こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。




【佐々木モトアキ×山口ヨシトValentine’s Day Special Round 2021 佐賀〜大分】

2月13日(土)佐賀RAG.G
2月14日(日)大分(中津)ちょいWARUうさぎ
↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12641183842.html




【佐々木モトアキ 独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”初春 in 北九州】

2月17(水)八幡DELSOL cafe
↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12641184899.html






【山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR
“ちょっと長い関係の歌旅2021”】


2月20日(土)福岡 Bassic.  
2月21日(日)札幌 Beggars Harlem 
2月22日(月)秋田 カウンターアクション 
2月23日(火・祝)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
2月25日(木)仙台 ホームラン酒場 
2月26日(金)山形 ヱレキ酒場オリハント
2月27日(土)新潟 Live Bar Mush
2月28日(日)下北沢 Laguna(限定20名入場可+配信ライブ)
3月12日(金)久留米 農と音
3月13日(土)熊本・八代 7th chord 
3月14日(日)大牟田 陽炎
3月16日(火)行橋 Memphis
3月18日(木)東広島 pasta amare  
3月19日(金)大阪 新世界ヤンチャーズ
3月20日(土)静岡・御前崎 Cook House椿
3月21日(日)名古屋 ROLLINGMAN
4月8日(木)長崎 R-10 
4月10日(土)和歌山 OLD TIME
4月11日(日)所沢 音楽喫茶モジョ 
4月12日(月)横浜 Bar Take’s
4月15日(木)小郡 ジラソーレ〜8周年記念スペシャルライブ〜
4月16日(金)愛媛 スタジオOWL
4月17日(土)徳島 デラシネ
4月18日(日)高知 A’bar
4月21日(水)福岡 Bassic.(限定15名入場可+配信ライブ+TOUR総括スペシャルトーク&スライドショー)


↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12634659162.html





新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-11970078472.html

【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki


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