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マイケル・ジャクソンの命日に残された率直な言葉に向き合ってみてはどうだろうか

2016.06.25

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2009年6月25日に亡くなった後も多くのファンを魅了するマイケル・ジャクソンは、常に自分自身の経験を踏まえながら、人権の平等や人種差別の撤廃を訴え続けた人だった。

キング・オブ・ポップと呼ばれた不世出のスーパースターが残した言葉には、世界中の為政者たちに襟を正して聞いてほしい言葉がある。

僕にとって真の勇気とは、暴力をふるわずに、難しい問題を解決できたり、あるいはまた、実現可能な解決を引き出すだけの知恵を持っていることなのです。


幼い頃からエンターテイナーを目指したマイケルは、練習を積み、努力を重ねることで、自分の才能をできうる限りに鍛えて生きていた。

ジャズやブルース、R&B、、ヒップホップ等のポピュラーミュージックが全て、ブラックカルチャーに由来していることに、マイケルは誇りを持っていた。そして日々の厳しい現実や暮らしに追われる人々に、少しでも夢を見る時間を与えることができるエンターテインメントをなによりも大事なものと考えた。

1985年初頭、エチオピアとスーダンの人たちが飢えに苦しんでいるニュース・フィルムを見たマイケルが、ライオネル・リッチーと書き上げた歌が「ウィー・アー・ザ・ワールド(We Are The World )」である。

このプロジェクトは、アフリカの飢餓と貧困のドキュメントを見て衝撃を受けたハリー・ベラフォンテが発起人となり、クインシー・ジョーンズがプロデューサー役を引き受けたことから始まった。

楽曲を誰に依頼するかを検討したクインシーが、最終的に選んだのがライオネルとマイケルだった。クインシーと話し合ったコンセプトに基づいて、最初にメロディーを書いたのはライオネルだったらしいが、それにインスパイアーされてマイケルは、一人で一気にデモ・テープを仕上げた。


マイケルはスーパースターとなったがゆえに、メディアによる心ない誹謗や中傷、悪意あるデマに傷つけられることも多かった。それでも自分が生きていることの意味について、30歳の時に出した自伝で率直にこう語っている。

人間は真実と接していたいと望んでいます。
また、その真実を他の人に伝えたいとも思っています。
たとえ絶望であっても、喜びであっても、自分が感じたり経験したことを生かすことが、
その人生に意味をもたらし、他の人々に役立つことにもなるでしょう。
これこそは芸術の姿です。
こうした啓蒙の瞬間にためにこそ、僕は生き続けているんです。


完璧主義者であることを自認していたマイケルは、「死ぬまで努力し続けるのです」と宣言していた通りに、音楽とエンターテインメントに生命を捧げて50年の生涯を終えた。

人間には音楽やダンスから生まれる喜びが必要で、それを果たすのは自分の大切な役割であると考えていたマイケルが残した歌や映像は、発達したテクノロジーのおかげで死後も生前と変わることなく、永遠の作品として輝いていくに違いない。

マイケル・ジャクソンの命日に、あらためて彼の率直な言葉に向き合ってみてはどうだろうか。

もし、あなたが世界をもっとすばらしいものにしたいと考えているのだとしたら、まず、自分を見て、自分から変えていくべきなのです。鏡の中の自分から始めるのです。あなた自身から始めるのです。



(参考文献)マイケル・ジャクソン著 田中康夫訳「ムーンウォーク マイケル・ジャクソン自伝」(河出書房新社)

(2014年6月25日公開/2015年6月25日改訂)

『ムーンウォーク — マイケル・ジャクソン自伝 [単行本]』
田中康夫・著 河出書房新社


『マイケル・ジャクソンの言葉』(単行本)
扶桑社 (2015/4/25)

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