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ジェリー・マリガンを偲んで〜バリトンサックスを相棒に“ジャズ人生”を見事に全うした男の足跡

2022.01.20

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作家の村上春樹は著書の中でジェリー・マリガンについてこんな風に綴っている。

たしかレコードジャケットの写真で最初に彼の姿を目にしたとき、なんだかひどく眩しく感じたことを憶えている。
金髪をクールカットにした長身の青年──アイヴィースーツをばっちり着こなし、白いボタンダウンシャツに、黒の細身のニットタイという格好だった。
どことなく頑固そうな角張った顎と、若々しい淡いブルーの瞳。
手にはピカピカと光る巨大なバリトンサックス。
そこにあるすべてがスマートで、クリーンで、クールだった。

<引用元『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮文庫)/村上春樹・和田誠著>

彼の人生は決してスムーズなものではなかった。
むしろ他のミュージシャンよりも険しく、困難だったと言えるだろう。
麻薬、生活苦、精神的挫折…そして刑務所に入った経験もある。
しかし彼はバリトンサックスという楽器をパートナーとして、自身の人生を見事に全うした。
1996年1月20日、膝の外傷が元でコネチカット州ダリエンにて死去。68歳だった。
彼が長年愛用した金色のバリトンサックスは、現在、アメリカ議会図書館に保管されているという。
彼亡き後、ジャズファンたちはこんな風に評価している。

「もしもマリガンがいなかったら…ジャズ界におけるバリトンサックスの位置づけは変わっていたかもしれない」

ジャズ界では数少ないバリトンサックス奏者であり、ピアニストしても活躍した男、ジェリー・マリガン。
命日にあたる今日は、彼を偲んでその軌跡と功績を振り返ってみたいと思います。
──1927年4月6日、彼はニューヨークのクイーンズ区で生まれる。
エリー鉄道に勤務していた父の仕事の都合で、幼い頃にオハイオ州のマリオンという街に移り住む。
10代で作曲活動をスタートさせ、18歳で参加したエリオット・ローレンス楽団を皮切りにジーン・クルーパ楽団、クロード・ソーンヒル楽団などでバリトンサックスと作編曲で活躍するようになる。
ソーンヒル楽団で知り合ったギル・エバンス(ユダヤ系カナダ人のジャズピアニスト・編曲者)との縁からマイルス・デイヴィスが1949年に発表した歴史的名盤『Birth Of The Cool(クールの誕生)』に参加。
彼は単なるプレイヤーにはとどまらず、ここでも作編曲の才能を見せて一躍その名を轟かせた。
1952年、25歳となった彼はカリフォルニア州に移り、トランペットのチェット・ベイカーらとピアノレスカルテットを結成する。

【チェット・ベイカーを偲んで〜悲劇の終焉を迎えた色男が歩んだ音楽人生とは?〜】
http://www.tapthepop.net/day/45511

チェット・ベイカーとの活動はわずか1年間ほどだったが、リズムセクションに鍵盤楽器が必須とされていたジャズの世界に於いては画期的な出来事であり、この動きがアメリカ西海岸におけるウエストコーストジャズの顕在化につながっていくことになる。
そんな追い風の中で結成した自身のバンド“マリガン・カルテット”のデビューアルバム『Gerry Mulligan Quartet』は、当時のジャズシーンでも大きな注目を集めることとなった。


以降、彼はウエストコーストジャズの中心的人物として西海岸に拠点を置きつつ、多くの才能あるジャズメンと交流を深めていく。
1956年にはニューヨークに戻り、セロニアス・モンクなどと共演。
1958年には映画『私は死にたくない』の劇中音楽を演奏し、自身が出演もしている。
1963年には代表作となったアルバム『Night Lights』を発表。
それは、従来の黒人中心に構成されたジャズというイメージを一新した作品だった。
ちなみにタイトル曲では、彼はサックスではなくピアノを演奏している。
(後年、CDのボーナストラックとして1965年にマリガンがクラリネットを演奏したテイクも収録されている)
1980年代に入るとフュージョン色の強い路線に傾倒し始めるが、1992年に突如として自身が22歳の時に参加した名盤『Birth Of The Cool』を再演したアルバムや、『Re-Birth Of The Cool(クールの再誕生)』を発表しジャズファンを驚かせた。

彼が若き日を送ったのは、ジャズという音楽がその比類なき活力とオリジナリティーにも関わらず、アメリカの文化の“アンダーワールド”のようにぞんざいに扱われていた時代だった。
僕らがジェリー・マリガンの音楽から一貫して感じ取ることができるのは、そのナイーヴで内相的な魂の息吹である。
音楽に対する深い尊敬の念であり、キリっと背筋の伸びた潔さである。

<引用元『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮文庫)/村上春樹・和田誠著>



こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






『山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2022”】


1月15日(土)八幡DELSOL café
1月22日(土)福岡ROCK食堂(昼公演)
1月22日(土)福岡ROCK食堂2階Honey Bee(夜公演)
1月23日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
1月29日(土)大阪 新世界ヤンチャーズ
1月30日(日)和歌山OLD TIME
2月5日(土)久留米 農と音2号店 
2月6日(日)佐賀 雷神 
2月18日(金)横浜THUMBS UP
2月19日(土)静岡・御前崎Cook House椿
2月20日(日)名古屋ROLLINGMAN
2月22日(火)金沢JealousGuy
2月23日(水・祝)新潟Mush
3月4日(金)沖縄・コザ CROSSOVER CAFE’ 614
3月5日(土)沖縄・那覇Drunk CINDERELLA
3月6日(日)沖縄・宮古島 雅歌小屋
3月19日(土)下北沢ニュー風知空知
3月20日(日)茨城・水戸Jazz Bar Bluemoods
3月21日(月・祝)埼玉・所沢MOJO
3月25日(金)広島LIVE café Jive
3月26日(土)岡山Desperado
3月27日(日)徳島Music Bar Ricky
4月15日(金)小郡ジラソーレ
4月16日(土)熊本八代7th chord 
4月17日(日)大牟田 陽炎
4月21日(木)仙台HIGHBURY
4月22日(金)福島Harvest
4月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
4月24日(日)秋田・湯沢BASEMENT
4月28日(金)東広島pasta amare 
4月30日(土)福岡Bassic.(ライブ&スペシャルスライドショー)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12713121312.html






【歌ものがたり2022春〜雨ニモマケズ風ニモマケズ】


1月16日(日)長崎・タンゲ食堂
2月8日(火)福岡・大牟田Casual Bar Version
2月12日(土)東京・高円寺MOONSTOMP   
2月13日(土)埼玉・川越 大黒屋食堂  
2月26日(土)福岡・薬院 遊来友楽 
2月27日(日)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
3月12日(土)群馬・前橋 呑竜横丁 
4月2日(土)兵庫・宝塚 ※会場・詳細未定
4月3日(日)京都・四条大宮高辻 夜想 ※詳細未定
4月9日(土)茨城・古河LIVESTATION ”L” ※詳細未定

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12714724886.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
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音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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