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Cigarettes and Coffee〜黒人歌手オーティス・レディングが歌ったラブソングの背景にある“自由に対する至上の喜び”とは!?

2021.01.08

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今日は煙草の歴史と煙草の歌をご紹介します。
煙草のルーツに関して多くの文献に綴られているのが、メキシコのチアパス州にあるパレンケ遺跡のレリーフ(浮き彫り)だ。
この遺跡はマヤ文明が遺したもので、“十字架の神殿”と呼ばれる神殿内の石柱に煙草の起源が彫られているという。
チューブ状のものを口にくわえ、先端から煙を吹かす人の姿は、擬人化された神が煙草をくゆらせる姿を表現しているといわれいる。
つまりマヤ文明の時代には、人々がすでに煙草を吸っていたと推測できるというのだ。
当時、煙草から立ち昇る“紫煙”は神からのお告げをもたらすものと考えられ、その炎の動きや煙の形から、戦いの勝敗や未来の吉凶までが占われていたという。
また、北アメリカの先住民の間では、部族間の“和を結ぶ儀式”の際にパイプ喫煙が行われていた。
儀式で活用されていた煙草は、ある時期から治療にも用いられるようになる。
ネイティヴアメリカン達の間では、霊力を持つ呪術師が煙草の紫煙を用いて悪霊を追い払うことで病気が回復すると考えられていた。
その後、コロンブスが大航海をした時代、煙草は嗜好品として世界中へと広まっていく。
「紙巻煙草」「葉巻」「パイプ」などの製品煙草は、ナス科のタバコ属の植物を原料としている。
16世紀はじめには、すでに数種のタバコ属の植物が栽培されていたという記録が残っている。
日本に煙草が伝来したのは1549年だったという記録が残っている。
フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸した際に、彼に同行していたポルトガル船員たちが葉巻を吸っていた姿を初めて目にした日本人は「南蛮人は腹の中で火を焚いているぞ!」と驚いたという。
その後、新しいものや文化を好んだ豊臣秀吉やその側室(淀殿)が愛煙家だったというのは有名な話だ。


午前2時45分
彼女と煙草とコーヒーを楽しみながら
ここに座って話してるんだ
そして二人は愛を語り合うんだ
「ダーリンとても幸せだよ」
「あなたに出逢えてよかったわ」
「僕もさ…」


この歌はオーティス・レディングが4thアルバム『THE SOUL ALBUM』(1966年)に収録した一曲だ。
タイトルは「Cigarettes&Coffee(煙草とコーヒー)」。
真夜中…時計の針が午前3時を指そうとしている時間に部屋で語り合っている男と女。
テーブルの上には煙草とコーヒー。
物語が展開してゆくこともなく…ただただ愛を語り合いながらイチャイチャしているカップル。
酒を呑んでいる様子もない。
歌の主役は…そこにいる男と女、そして煙草とコーヒー。

コーヒーもう一杯飲むよ
ねぇこの煙草に火をつけてくれないか
クリームや砂糖はいらないよ
なんでかって?君がいるからさ


オーティスの素晴らしい歌唱力(表現力)。
淡々と抑制されたバックの演奏。
ドラムスのアル・ジャクソンやギターのスティーヴ・クロッパーの職人芸が光る。

この曲が録音されたのは、アフリカ系アメリカ人公民権運動に対して新たな権法(Civil Rights Act)が制定された直後。
長年アメリカで続いてきた法の上での人種差別は終わりを告げることになった。
17世紀、アメリカ南部の奴隷制プランテーションは煙草栽培から始まったと言われる。
人種差別からの解放…それは奴隷の子孫にあたる黒人が自由に煙草を嗜み、愛する人と自由に恋愛を謳歌できる“あたりまえの日々”の到来でもあった。
このシンプルなラブソングには、そんな“自由に対する至上の喜び”が込められているのかもしれない。
オーティスは、この歌をリリースした翌1967年12月10日に飛行機事故でこの世を去ってしまう…
それは26年間という輝かしくも短い生涯だった。

※トップの画像はオフィシャルサイトから使用させていただきました

こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。





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2月13日(土)佐賀RAG.G
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2月17(水)八幡DELSOL cafe
↓チケットご予約&公演詳細はこちら
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【山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR
“ちょっと長い関係の歌旅2021”】


2月20日(土)福岡 Bassic.  
2月21日(日)札幌 Beggars Harlem 
2月22日(月)秋田 カウンターアクション 
2月23日(火・祝)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
2月25日(木)仙台 ホームラン酒場 
2月26日(金)山形 ヱレキ酒場オリハント
2月27日(土)新潟 Live Bar Mush
2月28日(日)下北沢 Laguna(限定20名入場可+配信ライブ)
3月12日(金)久留米 農と音
3月13日(土)熊本・八代 7th chord 
3月14日(日)大牟田 陽炎
3月16日(火)行橋 Memphis
3月18日(木)東広島 pasta amare  
3月19日(金)大阪 新世界ヤンチャーズ
3月20日(土)静岡・御前崎 Cook House椿
3月21日(日)名古屋 ROLLINGMAN
4月8日(木)長崎 R-10 
4月10日(土)和歌山 OLD TIME
4月11日(日)所沢 音楽喫茶モジョ 
4月12日(月)横浜 Bar Take’s
4月15日(木)小郡 ジラソーレ〜8周年記念スペシャルライブ〜
4月16日(金)愛媛 スタジオOWL
4月17日(土)徳島 デラシネ
4月18日(日)高知 A’bar
4月21日(水)福岡 Bassic.(限定15名入場可+配信ライブ+TOUR総括スペシャルトーク&スライドショー)


↓チケットご予約&公演詳細はこちら
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映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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