「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the DAY

デヴィッド・ボウイが憧れのエルヴィスからもらった手紙

2022.07.08

Pocket
LINEで送る

──1950年代の中頃、アメリカはもちろんのこと、イギリスの女性たちもラジオから次々と流れてくるエルヴィス・プレスリーの声に心を奪われていた。
デヴィッド・ボウイの母ペギーは、自分の息子の誕生日がエルヴィスと同じということから、勝手に運命的なものを感じていたという。

「母から繰り返しエルヴィスの曲を聴かされたよ。母はその勝手な思い込みのおかげで、すっかり有頂天になっていたよ(笑)」



発売されたばかりのエルヴィスの「Hound Dog」に合わせて、母や叔母が体を激しくゆらして踊る姿を見て、彼は今まで感じたことのない感覚を感じたという。

「当時8歳だった僕にとって彼の歌は衝撃的だったよ。音楽の持つパワーを生まれて初めて実感した瞬間だった。そのあとすぐにレコードを集め始めたんだ。」


その後、二十歳にしてデビューを果たした彼は、1970年以降、ギタリストのミック・ロンソンをサウンド面での相棒として迎えグラムロックへと傾倒してゆく。
1972年に発表した5thアルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(ジギー・スターダスト)』で、ロックスターとしての地位を確立。
当時、スターダムにのしあがろうというその時でもなお、彼はエルヴィスをリスペクトしていたという。
“ギング”の姿、歌声を前にすると、一瞬でファンの立場に戻ってしまうほどだった。


1972年6月、当時25歳だった彼は、ミック・ロンソンと共にイギリス(ヒースロー空港)からニューヨークに向けて出発した。
目的はエルヴィスのショーを観るためだった。
昼の便に乗り“キング”の登場にちょうど間に合うようにマディソンスクエアガーデンに到着するつもりだったが、飛行機の都合で少し遅れて到着した。
二人が会場に入ると、ショーはもう始まっていたという。
当時、デヴィッド・ボウイはエルヴィスと同じレコード会社(RCA)に属していたため、彼らには特等席が用意されていた。


エルヴィスが「Proud Mary」を熱唱している最中に、厚底のロンドンブーツを履いて、髪の毛を真っ赤に染めたデヴィッドが“ジギー”の格好で入ってきたものだから、客席はざわめき、ショーは中断されたも同然だったという。
後年、デヴィッドはその日のことをこんな風に語っている。

「僕には彼が思っていることが手にとるようにわかったよ。“あのろくでもない奴らは誰だ?さっさと座りやがれ!”ってね。あの時は本当にばつが悪かったよ。あの格好じゃ見逃すわけないよ。」


当時、デヴィッドが作曲を担当して、エルヴィスと一緒に仕事をする話もあったという。
当然デヴィッドは是非やってみたいと思っていたが、実現することはなかった。
二人のスターは、表舞台で交わることはなかったが…
ジギースターダストのツアーの時に、エルヴィスがデヴィッドに短い手紙を送っていた。

「ツアーの成功を祈っている。」


デヴィッドは、その手紙をずっと大切にしていた。
彼は日頃から、バンドメンバーやスタッフの前でエルヴィスのモノマネを披露したりして周囲を楽しませていたという。
イギリス人のデヴィッドがアメリカ南部訛りを完璧にコピーしていたというから、相当のリスペクトがあってのことだろう…

<引用元・参考文献『デヴィッド・ボウイ 気高きアーティストの軌跡』ウェンディ・リー(著)江上泉(翻訳)/ヤマハミュージックメディア>


こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。










【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神”】

6月18日(土)金沢JealousGuy
6月19日(日)富山・高岡GOOD FELLOWS
6月25日(土)高円寺MOONSTOMP
7月22日(金)青森Be on café 222
7月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(昼公演)
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(夜公演)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733597546.html






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】



7月2日(土)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
7月3日(日)大分・宇佐 音小屋REBOOT
7月8日(金)福岡Bassic Rock Fes. 2022前夜祭@graf
7月9日(土)佐賀 雷神 
7月10日(日)長崎 タンゲ食堂
7月16日(土)米子Music Bar Hana Hana
7月17日(日)鳥取LOVE FLASH FEVER
7月18日(月・祝)松江B1
7月30日(土)静岡・御前崎Cook House椿
7月31日(日)愛知県・東海市Funky LIVE Dinerダイナマイト
8月6日(土)東京(調布市)柴崎RATHOLE
8月7日(日)埼玉・新所沢LAD COMPANY 
8月19日(金)徳島SOUND SPACE FUN
8月20日(土)徳島Music Bar Ricky 
8月21日(日)倉敷 下津井スタイラス
8月22日(月)兵庫(伊丹) BAR BOILER ROOM
8月26日(金)東広島(西条)HOTEL VAN CORNELL屋上
8月27日(土)久留米 農と音2号店
8月28日(日)大牟田 陽炎
9月17日(土)京都LIVE&SALON夜想



↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

Pocket
LINEで送る

関連するコラム

[TAP the DAY]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ