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リロイ・カーを偲んで〜ロバート・ジョンソンにも影響を与えた男の偉大な足跡と功績

2019.04.29

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1935年4月29日、戦前ブルースの創始者として活躍したリロイ・カー(享年30)がインディアナ州インディアナポリスで死去した。
死因は肝臓病とされている。
アーバンブルース(都会派ブルース)の原点と言えるメランコリックな響きのヴォーカルとピアノは絶大な人気を誇り、あのロバート・ジョンソンにも影響を与えた人物でもある。
ロバート・ジョンソンが一番最初に覚えたブルースが、彼の代表曲「How Long How Long Blues」 だと言われている。



“無冠のブルース女王”という異名を持つアイダ・コックスが歌った「Crow Jane」を下敷にしたと言われているこの楽曲は、リロイ・カーの録音によって1928年にリリースされるやいなや驚異的なヒットを記録した。
当時それほどまでに売れたアメリカ黒人音楽家はリロイ・カーの他にいなかったという。
その“現象”は、黒人を中心としたブルース音楽のマーケットとは縁のない一般の白人音楽リスナーまでも巻き込んだことを意味する。
彼はその後も相棒のギタリスト、スクラッパー・ブラックウェルと共に約160曲を録音している。
名コンビによる定型化したブルーススタイルは、後続のブルースマンたちに決定的な影響を与えた。
人気者として各地を巡業していた彼は、旅先で大好きな酒を飲み過ぎて肝臓を悪くしてたにも関わらず…毎夜、酒びたりの生活を繰り返していたという。
そして1935年4月28日の深夜、出かけたパーティの席で発作を起こし、翌朝帰らぬ人となった。
彼の死後、ロバート・ジョンソンはピアニストである彼の楽曲からヒントを得て「When The Sun Goes Down」をローリング・ストーンズのカヴァーでもお馴染みの「Love In Vain」に改作して1937年にレコーディングしている。



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