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投票日はビートルズの「ドント・レット・ミー・ダウン」と、河島英五が歌ったプロテストソングを聴きながら

2014.12.14

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♪「Don’t Let Me Down」/ザ・ビートルズ


*こちらの記事は2014年12月14日に公開されたものです
本日、12月14日(日)は衆議院議員総選挙および最高裁判所裁判官国民審査の投票日です。
立候補した政治家、それを支援・応援するあの人この人は、皆口をそろえてこう言います。

「この国をよくしたい!」
「国民の皆様の暮らしをよくしたい!」
「子供達の未来を!」
「高齢者の方々が安心して暮せる世の中を!」
「女性達が活躍できる社会を!」
「エネルギー問題、環境問題、国内外におけるあらゆる問題の改善を!」


噓偽りなく、そう思っているのだろう。
そうでない人はきっと立候補などしないだろう。
寒空の下の街頭で、選挙カーの屋根上で、TVカメラの前で…彼らの想いは様々だろう。
投票に行く人、何かをあきらめて行かない人、特に支持する政党もなく複雑な気持ちで投票所に向かう人…様々なのだろう。

いい国とは、どんな国のことを云うのだろう?
いい暮らしとは、どんな毎日になることだろう?
今回選ばれるであろう議員さん、裁判官さん。
Don’t Let Me Down、どうか私達をがっかりさせないで下さい。
1969年にビートルズが発表した名曲と共に…「酒と泪と男と女」のヒットでお馴染みの日本のシンガーソングライター、河島英五が歌った「続てんびんばかり」というプロテストソングをご紹介します。
この歌は、1975年から彼がバージョンを変化させながらで唄ってきたもので、1982年にこれらの歌詞が加えられてタイトルに“続”がつけられたのだという。

国と国とが争わなければ
平和にならないのだろうか
同じようにビートルズを
くちずさんでる
若者同士が血を流し合って…


この部分は、同じ1982年にイギリスとアルゼンチンがフォークランド諸島(アルゼンチン側の呼称はマルビナス諸島)の領有をめぐって戦争したことを歌ったものだ。
そして彼は、こんなことも歌詞にして唄っている。

原子力発電所を
持たなければ
生きてゆけないのだろうか

ゆがんだ草や木や
醜い魚たちに
囲まれて生きてゆくのだろうか

核兵器を持たなければ
自由になれないのだろうか


これは、今から32年前に歌われたこと。
この歌が唄われた1982年と云えば 国連の第2回軍縮特別総会が開催された年である。
このことは人々に大きな期待をもたせ、応援のための運動が世界中で盛り上がったという。
日本でも、春に広島で、夏は東京で、秋には大阪で大規模な反核平和集会が開催された。
その大阪での集会(大阪城公園に設けられた特設ステージ)で河島英五が歌ったのが「続てんびんばかり」だった。
その直後の11月に「戦後政治の総決算」を掲げた中曽根内閣が誕生した。
人は過去から学ばなければならない…。

てんびんばかりは
重たい方に傾くに
決まっているじゃないか

どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ



♪「続てんびんばかり」/河島英五(1982年発表バージョン)



(↓以下、歌詞全編をご紹介します)

「続てんびんばかり」/作詞・作曲:河島英五

真実は一つなのか
何処にでも転がっているのかい

一体そんなものがあるんだろうか
何も解からないで僕はいる

そしてそれがあるとすれば 
何処まで行けば
見えてくるんだろう

そしてそれがないものねだりなら 
何を頼りに
生きて行けばいいんだろう

何も解らない 何も解らない 何も解らない
何も解らない 何も解らない
何も解らないで僕はいる

家を出て行く息子がいる 
引き止めようとする母親がいる

どちらも愛してる 
どちらも恨んでる
どちらも泣いている

友達が殴られて仕返しをしに行った男がいる
その殴った相手も友達だったので
困ってしまった男がいる

偉い人は僕を叱るけど
その自信は何処からくるんだろう

でも もしも僕が偉くなったら
やっぱり僕も誰かを叱るだろう

急病患者は 夜更けの医者に
どれほどすがりつく思いだろう

夜更けの医者も 自分の子供が
病気になってその心は知っているだろう

男はいつでも威張っているけど 
どんな目で女を見つめているのだろう

女はいつでも威張らせておくけど
どんな目で男を見つめているんだろう

僕が何気なく呟いた言葉が
君をとっても悲しませてしまった

慰めようと言葉を掛けたら
君は泣き出してしまった

長い間君はとっても
辛い思いをしてきたのでしょう

やっと君を幸せにできると思ったのに
君はもういない

毎朝決まった時間に起きる人の
喜びは何処にあるのだろう

電信柱に小便ひっかけた
野良犬の悲しみは何処にあるんだろう

うちの仔犬は とても臆病で
一人では街を歩けない

首輪をつけると とても自由だ
僕を神様だと思っているんだろう

シルバーシートに 腰掛ける若者は
目の前の老人を
どう思っているんだろう

赤ん坊を抱いて 立ってる母親は
その若者を
どう思っているんだろう

若い母親の おなかの中で
命を閉じた赤ん坊は
どこへいったのだろう

母親と呼ぶには 若すぎた娘は
あれからどこへ行ったのだろう

教科書が泣いてる
歴史の事実が誤魔化され

若者たちが学ぶことは
それはいったいなんだろう

国と国とが争わなければ
平和にならないのだろうか

同じようにビートルズを
くちずさんでる
若者同士が血を流し合って

原子力発電所を
持たなければ
生きてゆけないのだろうか

ゆがんだ草や木や
醜い魚たちに
囲まれて生きてゆくのだろうか

核兵器を持たなければ
自由になれないのだろうか

焼け野原をはだしで駆けてゆく
子供たちがそれを望んだのだろうか

母親が赤ん坊を殺しても
仕方のなかった時代なんて悲しいね

母親が赤ん坊を殺したら
気違いと呼ばれる今は 平和な時

誤魔化さないで 
そんな言葉では
僕は満足出来ないのです

てんびんばかりは
重たい方に傾くに
決まっているじゃないか

どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ

誤魔化さないで 
そんな言葉では
僕は満足出来ないのです

てんびんばかりは
重たい方に傾くに
決まっているじゃないか

どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ



♪「てんびんばかり」/河島英五(1975年発表バージョン)

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