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TAP the POPがセレクトするクリスマス・ソング〈裏〉名曲を一挙紹介!

2019.12.24

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街はクリスマス・ムード一色。あちこちからクリスマス・ソングが流れてきますが、いつも同じ曲ばかり流れてきてちょっと食傷気味という方も多いのでは? そんなアナタに、クリスマス・ソングの隠れた〈裏〉名曲の数々をTAP the POPがセレクト! ロック、ブルース、ロカビリー、レゲエ……と、さまざまなジャンルのクリスマス・ソングを新旧織り交ぜて30曲以上、ドドッと紹介していきます!

クイーン「Thank God It’s Christmas」
2018年の大ヒット映画となった『ボヘミアン・ラプソディ』効果で、世代を超えて再評価されたクイーン。この曲は1984年11月にシングルのみでリリースされた。彼らがライブ・エイド(1985年5月)で伝説の復活劇を遂げる直前の発表、かつオリジナル・アルバムに未収録のため、意外と知られていないクリスマス・ソングといえる。

スレイド「Merry Christmas Everybody」
グラムロックの代表格バンドが1973年に発表した、イギリスでは大定番のクリスマス・ソング。

マッド「Lonely This Christmas」
70年代半ばに人気を博したロックンロール・バンド=マッドのクリスマス・ソングは、1974年に発表されUKチャート1位を記録。

グレッグ・レイク「I Believe in Father Christmas」
エマーソン・レイク&パーマーのグレッグ・レイクが1975年にリリースした、平和への祈りを込めたクリスマス・ソング(邦題「夢見るクリスマス」)。エマーソン・レイク&パーマー名義でオーバーダブを施し再録された他、U2やサラ・ブライトマンらもカバーしている。

エルトン・ジョン「Step Into Christmas」
エルトン・ジョンが1973年にリリースしたクリスマス・ソング。作詞はエルトンとの名コンビで知られるバーニー・トーピンが手がけている。

ジェッツ「Rockin’ Around The Christmas Tree」
80年初頭にデビューし現在もなお活躍中のネオロカビリー・バンド。オリジナルはブレンダ・リー。

ダリル・ホール&ジョン・オーツ「Jingle Bell Rock」
ボビー・ヘルムズが1957年に発表したクリスマス・ソングのスタンダードを、1983年にカバーしたシングル。ダリル歌唱ver.とジョン歌唱ver.の2種がある。

クリス・レア「Driving Home For Christmas」
「On The Beach」で知られるシンガー・ソングライターが1988年に発表。ちなみにレア自身も自動車通として有名だ。

ケイト・ブッシュ「December Will Be Magic Again」
「嵐が丘」などで知られる女性シンガーが1980年にリリースした、幻想的な歌詞で独自の世界観を描くクリスマス・ソング。

イディナ・メンゼル&マイケル・ブーブレ「Baby It’s Cold Outside」
〈アナ雪〉で知られる女優/歌手とマイケル・ブーブレのデュエットによるこの曲は、ダイナ・ショアをはじめ多くのシンガーに取り上げられているスタンダード(近年ちょっと物議を醸していましたが)。日本では吾妻光良&The Swinging Boppersが「おもて寒いよね」と和訳してカバーしていて、これまた最高なんです(試聴はコチラ)。

レディー・ガガ&トニー・ベネット「Winter Wonderland」
レディー・ガガと大物ジャズ歌手トニー・ベネットによるデュエット。2人はCMで「Baby It’s Cold Outside」も歌っている(CM映像はコチラ)。

ジミー・スミス「The Christmas Song」
ハモンド・オルガンの名手ジミー・スミスがVerveで録音したクリスマス・ソング集から。アルバムにはビッグバンドからウェス・モンゴメリーとのトリオ曲まで収録。

ジャイヴ・ターキーズ「Get Down Santa」
オハイオ出身のファンク・バンド。ミーターズの影響を感じさせるバンド・サウンドで奏でるオルガン・インストのクリスマス・ソング。

ジェームス・ブラウン「Santa Claus Go Straight To The Ghetto」
ファンク/ソウルの帝王の1968年発表のクリスマス・アルバム『Soulful Christmas』からの1曲。タイトルが最高。クリスマスっぽくないアレンジも最高。

キャンド・ヒート「Christmas Boogie」
60年代から活躍するブルースロック・バンド、2007発表のクリスマス・アルバムから。本作にはエリック・クラプトンやドクター・ジョンとの共演曲も。

ファビュラス・サンダーバーズ「Merry Christmas Darling」
スティーヴィ・レイ・ヴォーンの兄ジミー・ヴォーンが参加するブルース・バンド。オムニバス盤『An Austin Rhythm And Blues Christmas』収録。

吾妻光良トリオ「Christmas With No One To Love」
吾妻光良&The Swinging Boppersの活動で知られる、日本を代表するブルース・ギタリスト吾妻光良。チャールズ・ブラウンの楽曲を、バッパーズのリズム隊とカバー。

ブライアン・セッツァー・オーケストラ「Boogie Woogie Santa Claus」
ストレイ・キャッツのボーカル/ギターが結成したビッグバンド。この曲はゴスペル/R&B歌手メーブル・スコットがヒットさせたナンバーで、こちらも吾妻光良&The Swinging Boppersもカバーしている。

LEARNERS「I Saw Mommy Kissing Santa Claus/Hot Club Of Christ」
TAP the POPではおなじみLEARNERSが2016年にリリースした限定7インチからカップリングの2曲。ロネッツやジャクソン5で有名な「ママがサンタにキスをした」と、CHIEのギターが炸裂するクリスマス・ソング・メドレー。

ビッグ・バッド・ヴードゥー・ダディ「Is Zat You Santa Claus?」
1989年結成、パンク畑出身のスウィング/ジャイヴ・バンド。2004年発表のクリスマス・アルバムで、ルイ・アームストロングの楽曲をカバー。

バッド・マナーズ「It’s Christmas Time Again」
2トーン・ムーヴメントから生まれ、現在も活躍するスカ・バンド。彼らの人気曲「Skinhead Love Affair」をそのまま歌詞だけクリスマスっぽく替えたもの。

ジェイコブ・ミラー&レイ・I「All I Want For Ismas」
インナー・サークルのボーカルとしても活躍したレゲエ・シンガーのクリスマス・アルバムから。「クリスマスに欲しいものは…」。さて、なんでしょう?(笑)。

サウスサイド・ジョニー&アズベリー・ジュークス「Merry Christmas Baby」
ブルース・スプリングスティーンの盟友、1978年末のライブから。R&Bの定番で、原曲はジョニー・ムーアズ・スリー・ブレイザーズ。

ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド「Santa Claus Is Comin’ To Town」
2007年のライブから。年の瀬になるとこの「サンタが街にやってくる」と「Merry Christmas Baby」を演奏するのが定番となっているようだ。

ヨ・ラ・テンゴ「It’s Christmas Time」
日本でも人気のアメリカのオルタナティヴ・ロックバンド。2002年に発表したアルバム『Merry Christmas From Yo La Tengo』からの1曲。


ロス・キャンペシーノス!「When Christmas Comes」
2006年結成の英国インディー・バンドが2014年に発表したクリスマスEP『A Los Campesinos! Christmas』からの1曲。先に紹介したMUDのカバーも収録。

ザ・ハイヴス&シンディ・ローパー「In A Christmas Duel」
日本でも人気のスウェーデン出身ガレージロック・バンドがシンディ・ローパーを迎えてコラボレーション。「クリスマスの決闘」というタイトル通り、バンドのボーカルであるハウリン・ペレ・アームクヴィストとシンディ・ローパーの魅力がぶつかり合うデュエットに仕上がっている。

佐野元春「Christmas Time In Blue〜聖なる夜に口笛吹いて」
1985年に12インチシングルで発表され、その後アルバム『Cafe Bohemia』に収録された、ラヴァーズ・ロックなクリスマス・ソング。某テーマパークでライブ収録された貴重なテレビ番組映像、終盤のダブワイズが最高!

キリンジ「千年紀末に降る雪は」
現在は兄弟分かれて活動しているキリンジが2000年にリリースしたアルバム『3』に収録。シニカルな視点の歌詞でニヤリとさせる兄・堀込高樹は、KIRINJI名義でも「クリスマスソングを何か」という名曲を発表している。

サニーデイ・サービス「クリスマス」
突然のストリーミング配信限定から、数ヶ月の間にアップデートが施され、最終形態は2枚組のフィジカル作品としてリリースされた、2017年の傑作アルバム『Popcorn Ballads』からの1曲(アルバムに関する記事はコチラ)。小西康陽が手がけた同曲リミックス(試聴はコチラとのカップリングで7インチも発売されている。

クルアンビン「Christmas Time Is Here」
60〜70年代のタイ国産ファンクに影響を受けたという、テキサス出身の3ピース・バンド(レビュー記事はコチラ)。2018年に発表された7インチは、スヌーピーのアニメ番組のために、ジャズ・ピアニストのヴィンス・ガラルディが書き下ろしたクリスマス・ソングのカバー。

ジョン・レジェンド「Have Yourself a Merry Little Christmas」
グラミー賞10冠に輝くジョン・レジェンドが、ラファエル・サディークをプロデューサーに招いて2018年に制作したクリスマス・アルバム『A Legendary Christmas』からの1曲。人気の女性ベース・プレイヤー/シンガー・ソングライター=エスペランサ・スポルディングをフィーチャー。アルバムでは他にもスティーヴィー・ワンダーらが参加している。

エリック・クラプトン「For Love On Christmas Day」
最後は言わずと知れた名ギタリスト、エリック・クラプトンが、「White Christmas」などのブルース・アレンジで披露するアルバム『Happy Xmas』から。この曲は収録曲中唯一の書き下ろし新曲。

それではみなさん、素敵なクリスマスを♪


*本コラムは2017年12月22日に初回公開された記事に加筆修正したものです。

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