「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

実質的には3年という短い活動期間でありながら、日本のロック黎明期を代表するバンドとして、はっぴいえんどは今なお大きな影響力を持って語り継がれています。
メンバーは細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂。彼らは全員の演奏能力がずば抜けていた、スペシャリスト集団でもありました。

1972年12月31日、はっぴいえんどは正式に解散しています。
そこから4人は互いに連携をとりつつも別々に活動するなかで、全員がそれぞれの道で大きな成功を収めることで、日本の音楽史に語り継がれる功績を残すことになったのです。
しかしそれは決して、はっぴいえんどで得た名声のおかげではありません。

というのも当時のはっぴいえんどは、ごく一部の熱心な音楽ファンに認められてはいたものの、レコードがそれほどヒットしたわけではなかったからです。
はっぴいえんどが解散後に評価されるようになったのは、彼らがトライしてきた日本の新しい音楽へのアプローチが、いつしか日本のポップスで主流を形成するようになっていったことによります。

そうした才能あふれるミュージシャンたちが、音楽を媒介にしていつどのように出会ったのか。
彼らを結びつけた音楽は何だったのか、そしてどのような物語があったのか。
それらのいくつかを知って、音楽に触れていただければ幸いです。

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