季節(いま)の歌

海の歌〜Sea Of Love〜

2017.07.17

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海の日です。
海の恩恵に感謝すると共に、海洋国家日本の繁栄を願う日らしいです。
元々は、1941年に制定された「海の記念日」という記念日だったものが、近年になって国民の祝日「海の日」(1995年に制定・1996年から実施)となったもの。
ちなみに国土交通省によると、世界の国々の中で「海の日」を国民の祝日としている国は日本だけとのこと。

♪「Sea of Love 」/フィル・フィリップス


今回ご紹介するこの「Sea Of Love」は、1959年の7月(この季節!)全米2位に輝いたヒット曲です。
当時33歳だったフィル・フィリップス(Phil Phillips With The Twilights)が歌った“珠玉のラブソング”だ。
当時はミリオンセラーとなりゴールド・ディスクを受賞した同曲ですが、契約上の問題から、フィルは1回限りの報酬以外に著作料を得ることはなかったという。
彼は次第に音楽業界から遠ざかり、地元のルイジアナでのライブ演奏活動以外にはラジオ番組のディスクジョッキーに転身することとなる。
そんな彼も今年で90歳になるという。
phil phillips
曲の誕生から30年後の1989年に、アル・パチーノ主演の映画『Sea Of Love』の主題歌として起用され、長きに渡って愛されるスタンダードソングとなった。
難しい言葉を使わず、同じフレーズを重ねてゆくシンプルな歌詞が印象的なこの求愛曲は、今でもアメリカ人がカラオケで歌う“テッパンの歌”として親しまれているという。

Come with me, my love
さあ行こうよ、愛しい人
To the sea, the sea of love
海へ、愛の海へ
I want to tell you just how much I love you
僕が君をどんなに愛しているか教えたいよ


ただ「海を見に行こう」「海水浴に行こう」ではなく、波のように繰り返される“愛の海”という表現が、少しセクシャルな隠喩となっている“大人のラブソング”だ。
この美しいバラードを、より洗練されたアレンジでロマンチックに歌い上げ、多くのロック&ポップスファンに知らしめたのが、元Led Zeppelinのロバート・プラントだった。
1984年、ロバートは盟友ジミー・ペイジ、そしてジェフ・ベックなどを含むロックレジェンド達とセッションユニットThe Honeydrippers(ハニー・ドリッパーズ)を結成し、この「Sea Of Love」をカバーしたのだ。
同曲は、再び全米シングルチャート3位にまで上昇するヒットとなり、夏のリゾート地を舞台とした映画仕立てのプロモーションビデオと相まって、80年代のミュージックシーンに鮮烈な印象を残した。

♪「Sea of Love 」/ロバート・プラント(The Honeydrippers)


Do you remember when we met?
覚えているかい、僕達が逢ったときのことを
That’s the day I knew you were my pet
その日に僕は君のことが気に入ったんだ
I want to tell you how much I love you
僕が君をどんなに愛しているか教えたいよ



そんな、ある意味“ベタ”とも云えるこのヒット曲を、意外なアーティスト達がカヴァーしているところも面白い。
“パンク界のゴッドファーザー”ことイギー・ポップが!
独特の歌声と世界観で女性シンガー・ソングライターの中でも異彩を放っている才女キャット・パワーが!
そして“酔いどれ詩人”の異名を持つ奇才、トム・ウェイツが!
それぞれが実に個性的なアレンジで“らしくもあり”“らしくもなく”歌っているバージョンを是非聴き比べてみて欲しい♪

♪「Sea of Love 」/イギー・ポップ(1981年)


♪「Sea of Love 」/キャット・パワー(2000年)

♪「Sea of Love 」/トム・ウェイツ(2006年)


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フィル・フィリップス『Sea of Love』

1959/Mercury Records)


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ロバート・プラント『The Honeydrippers: Volume One』

(1984/Atlantic Records)


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イギー・ポップ『PARTY』

(1981/Culture Factory)


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キャット・パワー『Covers Record』

(2000/ Matador Records)


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トム・ウェイツ『Orphans』

(2006/ Anti)

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