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季節(いま)の歌

夏の終りの歌〜Lonely Summer Nights

2014.08.31

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8月31日です。
すっかり秋の気配を感じる今日この頃ですね。
今回は、夏の終りにふさわしい一曲をご紹介します。
1980年代に活躍したアメリカのネオロカビリーバンド、ストレイ・キャッツの甘く切ないロッカバラードです♪

1950年代中期、ロックンロールの発祥地であるアメリカ南部〜メンフィスなどで誕生した音楽スタイルが“ピュアロカビリー”と呼ばれたのに対して、1970年代のパンク・ニュー・ウェイヴなど他のジャンルに影響を受けて1980年代に登場した新生ロカビリーを“ネオロカビリー”と呼びます。
今回ご紹介するこの曲は、TAP the POPをご愛顧いただいている皆様の中でも、特に40代前後の“ネオロカ体験世代”のロックファン方々には「たまらない!」永遠の青春ソングではないでしょうか?

この時期、この季節、こんな日に「聴きたい・聴かせたい」一曲を(お題として)ご紹介します♪是非、皆さんの「夏の終りといえばこの歌!」「私ならこの一曲!」をコメント欄に投稿して下さい♪洋楽・邦楽・性別・世代を超えて“音楽と出逢う”歓びを、皆さんで分かち合いませんか?たくさんのシェア&ご投稿をお待ちしております♪

♪「Lonely Summer Nights」/ストレイ・キャッツ


独りぼっちで幾晩も過ごしたよ…長い長い夏の夜
君のとこを考えても夢が叶うわけじゃない 
二人、こんなに遠く離れてしまって…


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1980年代初頭。
当時のロックシーンにおいて「新星登場!」と持て囃されたストレイ・キャッツ。
特にルックス&ギターテクニック共に群を抜いていたブライアン・セッツァーの存在はまさに“ロカビリーの救世主”だった。
彼らをデビュー当時からプロデューサーとして支えたのは、知る人ぞ知る英国パブロック界の大御所、デイヴ・エドモンズである。
その影響もあってアメリカ出身の彼らは異国イギリスの地で成功を収める。
彼らの人気は日本にも飛び火し、洋楽アーティストとしては異例の“アイドルのような扱い”で若者達に紹介されることとなる。
1981年のデビューアルバム『Stray Cats』(邦題:涙のラナウェイ・ボーイ)から一年も経たずに発表した2ndアルバム『Gonna Ball』(邦題:ごーいんDOWN TOWN)に収録されたこの曲は、ブライアン・セッツァー(当時22歳)の手によるもの。
シングルカットされた日本盤のレコードジャケット(邦題:おもいでサマーナイト)には、こんなキャッチコピーが書かれていた。

「君に語るブライアンの夏の思い出、それは甘くてちょっぴりセンチな気分…いま、この季節にピッタリ!!」

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Stray+Cats+-+Gonna+Ball+-+LP+RECORD-344109
アルバムの邦題といい、このキャッチコピーも含め、当時の日本のレコード会社のセンスが“相当なもの”だったことは明らかである。
そんな宣伝状況を物ともせず、日本の音楽ファン達に「ルックスだけじゃなく曲がいい!歌もギターも上手い!」と感じさせ、ストレイ・キャッツが“日本ウケ”をするようになった切っ掛けを作ったのがこの曲「Lonely Summer Nights」だ。
よくあるロッカバラードのようにも聴こえるが、実は緻密なコード進行と歌唱テクニックによって“日本人の琴線に触れる”仕上がりとなっている。
リーゼント、グレッチのギター、50’sスタイルのファッション、車とバイク、そして甘く切ない恋の記憶…永遠の不良少年達には“夏の終り”がよく似合う。

♪「Lonely Summer Nights」/ストレイ・キャッツ(LIVE)


ぜんぶ無駄になってしまったね…あの長く寂しい夏の夜
君のとこを考えても夢が叶うわけじゃない 
二人、こんなに離れていては…
でもきっとまた一緒になれるよ  いつの日か必ず…



Gonna_Ball_cover

ストレイ・キャッツ『Gonna Ball』

(1981/Arista)

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