季節(いま)の歌

月の歌〜Moon Dew〜

2014.09.07

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♪「Moon Dew」/ジョー・コッカー


Could be moon dew, falling from your eyes
Most beloved tears, climbing up the skies
And you lay awake, alone in the dark.
And you cry night after night, chain your heart

君の瞳からこぼれ落ちる月のしずく
最愛の涙が空に昇る
そして暗闇の中で独り…君は眠れずにいる
来る夜も来る夜も君は涙を流し…その心を鎖でつなぐ


この美しくロマンチックな歌はジョー・コッカーの隠れた名曲だ。
1969年に行われたウッドストック・フェスティバルでの熱演、そして翌年に行った大編成ツアー『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』での彼の活躍は、ロックファンの中で伝説となっている。
だけど彼の存在が一般的に認知されたのは、やはり映画『愛と青春の旅立ち』(1982年/主演リチャード・ギア)の主題歌「Up Where We Belong」だろう。
ジェニファー・ウォーンズとのデュエットが彼のキャリアにおいて最大のヒットとなった。
その6年前にリリースした“知る人ぞ知る”6thアルバム『Stingray』(1976年)に収録されているこの「Moon Dew」。
LA産スワンプ・ロックの雄レオン・ラッセル一派として知られるダニエル・ムーアの弟マシュー・ムーアが書いた珠玉のバラードである。
曲の素晴らしさも然ることながら、このアルバムのバックミュージシャン達が凄い!
後にフュージョン界の大御所として君臨することとなる白人黒人の混合バンド“スタッフ”のメンバーが集結しているのだ。(クリス・パーカーを除く)

それはボブ・ディランにとってのザ・バンド、リンダ・ロンシュタットにとってのイーグルスのような存在(関係)にも似ている。
また、このアルバムにはスタッフのメンバーの他に参加ミュージシャンとして、エリック・クラプトンの名前もクレジットされている。
裏ジャケを見ると、後にスタッフとなるメンバーが全員映っている。
(なぜかジョー・コッカーは、ジョージ・ハリスンのTシャツを着ている)
左から、コーネル・デュプリー(Gt)、ジョー・コッカー(Vo)、スティーヴ・ガッド(Dr/Per)、リチャード・ティー(Key)、ゴードン・エドワード(Bass)、エリック・ゲイル(Gt)

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楽曲のクレジットを見るとボブ・ディラン、レオン・ラッセル、ボビー・チャールス、そしてファンクの大御所ジョージ・クリントンなど、素晴らしいアーティスト達の曲によって構成されている。

白人と黒人が交わることによって生まれるグルーヴ感。
それはまさに“フュージョン(融合)”と呼ぶのに相応しい。
その凄腕ミュージシャン達による“職人技”が冴え渡るサウンドは、喩えようのない“心地よさ”を体感させてくれます♪
誰かに想いを馳ながら月見酒をやるのには…こんな歌がよく似合う。

I know you want..
I know you need my love
僕は君が欲しいものを知っているよ
君には僕の愛が必要なんだ


stingray

ジョー・コッカー『Stingray』

(1976/A&M)
1.The Jealous Kind (Bobby Charles)
2.I Broke Down (Matthew Moore)
3.You Came Along (Bobby Charles)
4.Catfish”(Bob Dylan, Jacques Levy)
5.Moon Dew (Matthew Moore)
6.The Man in Me (Bob Dylan)
7.She Is My Lady”(George Clinton)
8.Worrier (Matthew Moore)
9.Born Thru Indifference”(Joe Cocker, Richard Tee)
10.A Song for You(Leon Russell)





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