「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

季節(いま)の歌

雨の日と月曜日は〜アメリカンポップスの最高峰カーペンターズを支えた作曲家と名奏者たち

2020.06.10

Pocket
LINEで送る

「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」/ポール・ウィリアムズ


この「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」は、カーペンターズが1971年にリリースした3rdアルバム『Carpenters(カーペンターズ)』のオープニングナンバーとして収録されたもので、日本人にも長く愛されてきた“雨の歌”を代表するメロディだ。
それはジョン・レノンが「イマジン」を発表した年でもあった。
作詞・作曲は、カーペンターズが前年にカヴァーしてヒットさせた「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」のソングライターコンビであるポール・ウィリアムズとロジャー・ニコルズによるもの。
1974年にはあ、作者であるポール・ウィリアムズが自身のアルバム『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』で、この曲をセルフカヴァーした。

「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」&「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」/ポール・ウィリアムズ

もともとは、60年代のカリフォルニア・サウンドを代表する男女混声の黒人5人組コーラスグループ“フィフス・ディメンション”のために書かれた楽曲だったが、この曲のデモテープを聴いたリチャード・カーペンターが、カーペンターズで取り上げることを決めたという。
発売当初Billboard Hot 100で2位となり、カーペンターズにとって4作目の全米トップ10シングルとなった。
ビルボード誌のイージー・リスニング・チャート(後のアダルト・コンテンポラリー・チャート)では4週に渡って1位を獲得。
1971年当時、イギリスではチャート・インせず1993年に再発シングルが63位、日本のオリコン順位では72位という記録が残っている。


ところで、このカーペンターズのバージョンのイントロの哀愁漂うハーモニカの音色を憶えているだろうか?
奏者はトミー・モーガンというハーモニカ演奏歴50年を超える伝説の巨匠である。
「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」の他にも、ビーチボーイズの「Good Vibrations」、リンダ・ロンシュタットの「Skylark」、ニール・ダイアモンドの「I’ll Be Home For Christmas」、さらにはエルヴィス・プレスリー、クインシー・ジョーンズなどとのセッションでも知られている名奏者なのだ。
映画では『マイ・フェア・レディ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『デスペラード』、『追憶』など、名だたる名画のサントラにも参加している。

「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」/カーペンターズ

印象的なハーモニカの名演。
カレン・カーペンターの軽やかで美しい歌。
その歌を最高のバランスで引き立てる名手ハル・ブレインのドラム。
中盤から入ってくる絶妙なコーラス。
間奏のごく短いサキソフォンのソロ。
このソロを吹いているのは、ボブ・メッセンジャーというカーペンターズのバンドでフルートやベースも弾く才能溢れるマルチプレイヤーだ。
決して派手ではないのだが、こういう粋で成熟した演奏をできるミュージシャンがカーペンターズの名曲を支えているのだ。
何度聴いても決して飽きることのない名人芸のアンサンブル。
アメリカンポップスの底力と凄みを感じる一曲である。


「歳をとったわ」と呟いてみる
時々投げだしたくなるの
何だかしっくりしないから
ぶらぶらしながら しかめっ面して時間を潰すわ
雨の日と月曜日はいつも私を憂鬱にする…


ポール・ウィリアムズ『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』

ポール・ウィリアムズ『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』

(2012/ USMジャパン)
※紙ジャケット仕様 Limited Edition


カーペンターズ『Carpenters(カーペンターズ)』

カーペンターズ『Carpenters(カーペンターズ)』

(2012/ USMジャパン)




こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。


新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。

「どんなに離れていても 何度生まれ変わっても 僕らは巡り逢う」

2020年4月22日リリース!!!
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12572525158.html

唄うたい佐々木モトアキの新曲「You」、山善の秀作「一本の赤い薔薇」のカヴァーを含む珠玉の作品集。
遠く離れて暮らす大切な人、男の友情、忘れられない場面、誰かの溜め息、出逢えた奇蹟、長く曲がりくねった道、喜びと悲しみ…どうしようもないこと。
7篇の歌物語に心を重ねて、あなたの大切な人(You)の名前を呼んでみてください。

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[季節(いま)の歌]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ