季節(いま)の歌

雨の日と月曜日は〜アメリカンポップスの最高峰カーペンターズを支えた作曲家と名奏者たち〜

2015.06.28

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「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」/ポール・ウィリアムズ


この「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」は、カーペンターズが1971年にリリースした3rdアルバム『Carpenters(カーペンターズ)』のオープニングナンバーとして収録されたもので、日本人にも長く愛されてきた“雨の歌”を代表するメロディだ。
それは今から44年前…ジョン・レノンが「イマジン」を発表した年でもある。
作詞・作曲は、カーペンターズが前年にカヴァーしてヒットさせた「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」のソングライターコンビであるポール・ウィリアムズとロジャー・ニコルズによるもの。
1974年にはあ、作者であるポール・ウィリアムズが自身のアルバム『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』で、この曲をセルフカヴァーした。

「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」&「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」/ポール・ウィリアムズ

もともとは、60年代のカリフォルニア・サウンドを代表する男女混声の黒人5人組コーラスグループ“フィフス・ディメンション”のために書かれた楽曲だったが、この曲のデモテープを聴いたリチャード・カーペンターが、カーペンターズで取り上げることを決めたという。
発売当初Billboard Hot 100で2位となり、カーペンターズにとって4作目の全米トップ10シングルとなった。
ビルボード誌のイージー・リスニング・チャート(後のアダルト・コンテンポラリー・チャート)では4週に渡って1位を獲得。
1971年当時、イギリスではチャート・インせず1993年に再発シングルが63位、日本のオリコン順位では72位という記録が残っている。


ところで、このカーペンターズのバージョンのイントロの哀愁漂うハーモニカの音色を憶えているだろうか?
奏者はトミー・モーガンというハーモニカ演奏歴50年を超える伝説の巨匠である。
「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」の他にも、ビーチボーイズの「Good Vibrations」、リンダ・ロンシュタットの「Skylark」、ニール・ダイアモンドの「I’ll Be Home For Christmas」、さらにはエルヴィス・プレスリー、クインシー・ジョーンズなどとのセッションでも知られている名奏者なのだ。
映画では『マイ・フェア・レディ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『デスペラード』、『追憶』など、名だたる名画のサントラにも参加している。

「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」/カーペンターズ

印象的なハーモニカの名演。
カレン・カーペンターの軽やかで美しい歌。
その歌を最高のバランスで引き立てる名手ハル・ブレインのドラム。
中盤から入ってくる絶妙なコーラス。
間奏のごく短いサキソフォンのソロ。
このソロを吹いているのは、ボブ・メッセンジャーというカーペンターズのバンドでフルートやベースも弾く才能溢れるマルチプレイヤーだ。
決して派手ではないのだが、こういう粋で成熟した演奏をできるミュージシャンがカーペンターズの名曲を支えているのだ。
何度聴いても決して飽きることのない名人芸のアンサンブル。
アメリカンポップスの底力と凄みを感じる一曲である。


Talking to myself and feeling old
Sometimes I’d like to quit
Nothing ever seems to fit
Hanging around, nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down…

「歳をとったわ」と呟いてみる
時々投げだしたくなるの
何だかしっくりしないから
ぶらぶらしながら しかめっ面して時間を潰すわ
雨の日と月曜日はいつも私を憂鬱にする…

What I’ve got they used to call the blues
Nothing is really wrong
Feeling like I don’t belong
Walking around some kind of lonely clown
Rainy days and Mondays always get me down…

こんな感じを“ブルー”って言うのかな…
何も間違ってない
居場所がないって感じ
ただ歩き回ってみると寂しい道化師にでもなったよう
雨の日と月曜日はいつも私を憂鬱にする…

Funny but it seems I always wind up here with you
It’s nice to know somebody loves me
Funny but it seems that it’s the only thing to do
To run and find the one who loves me…

笑っちゃうわ だって最後はあなたといる事を考えているから
愛されてるって感じるのは嬉しいわ
可笑しいけど こうする事しか思いつかないわ
愛する人のもとに走っていく事しかね

What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it’s all about…
Hanging around, nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down…

感じるままの心と気持ちを
言葉に出来はしないわ
それはもうお互い知っているはずよ
ぶらぶらしてみるわ しかめっ面して時間を持て余すの
雨の日と月曜日はいつも私を憂鬱にする…


ポール・ウィリアムズ『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』

ポール・ウィリアムズ『Here Comes Inspiration(友に捧げる詩)』

(2012/ USMジャパン)
※紙ジャケット仕様 Limited Edition


カーペンターズ『Carpenters(カーペンターズ)』

カーペンターズ『Carpenters(カーペンターズ)』

(2012/ USMジャパン)


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