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季節(いま)の歌

My Funny Valentine〜聖バレンタインデーに聴く珠玉のスタンダードとビリー・ジョエルの名曲

2019.02.14

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2月14日はSt. Valentine’s dayです♪
今日はバレンタインデーにちなんで「My Funny Valentine」をご紹介します。
我が国では“チョコレートの日”のような定例行事になっていますが…もともと聖バレンタインデーと云えば、キリスト教の聖職者の死を悼む宗教的行事だったことをお忘れなく。
由来や起源については【日本チョコレート・ココア協会】のページをご覧下さい。

■St. Valentine’s dayの起こり
http://www.chocolate-cocoa.com/dictionary/history/valentine/v01.html
■日本のバレンタインデー
http://www.chocolate-cocoa.com/dictionary/history/valentine/v02.html


私のお茶目な恋人ヴァレンタイン
優しくて可笑しな恋人ヴァレンタイン

容姿はギリシャ彫刻とは程遠いし
口元はちょっと締まりがないし
口を開けばとても知的とは言えないけれど
でもね、お願い…
私のために髪型を変えたりしないで


この曲は、1937年にブロードウェイ上演されたミュージカル『Babes in Arms』の劇中歌として作られた。
劇中では元子役スターとして活躍していた女優ミッチ・グリーンが演じる女性が、冴えないボーイフレンドのバレンタイン(通称バル)の欠点を散々からかいいながらも、最後には「恋人よ、ずっとそのままでいて」「ありのままの貴方でいて欲しい」と歌う。
それは、バレンタインという男性の名前とSt. Valentine’s dayをかけて書かれた歌詞だった。
ちなみに“Valentine”という単語には“恋人、特別な人”という意味もあるという。
作曲はミュージカル作品の金字塔「サウンド・オブ・ミュージック」を作ったリチャード・ロジャース、作詞はローレンツ・ハートのというアメリカのエンターテイメント界に多大な功績を残したゴールデンコンビだ。


後にマイルス・デイヴィスやチェット・ベイカー等のジャズマンたちが次々とレコーディングし、ジャズのスタンダードナンバーとなった。
現在に至まで、なんと!600人を超えるアーティストが歌い、収録されたアルバム数は現在1300を超えているという。



ところで、ビリー・ジョエルが1978年に発表した名曲「Just The Way You Are(素顔のままで)」が、シニア世代の音楽ファンから“My Funny Valentineの現代版”として知られていることをご存知だろうか?
その歌詞を読むと…なるほど、まるで男性から女性にむけた「My Funny Valentine」なのでは?と、思わずニヤリとさせられる。
きっとビリー・ジョエルも、自身が生まれる12年も前に誕生した珠玉のスタンダードナンバーに対する何らかのオマージュとして書き上げたのだろう。
バレンタインデーが意中の人へ贈り物をする日となった理由に「春の訪れとともに小鳥たちがさえずりをはじめる2月が愛の告白にふさわしいから」という一説があるという。
恋をしたことがあるならば、きっと誰もが似たような気持ちを経験してきたのではないだろうか?

「恋人よ、ずっとそのままでいて」
「ありのままの貴方でいて欲しい」

義理チョコ、友チョコ、逆チョコ…そんなことはチョコっと忘れて、今日は“あの頃”の気持ちを思い出させてくれる名曲をお楽しみ下さい。

こちらのコラムも併せてどうぞ♪
■日本語のタイトルも素晴らしかったビリー・ジョエルの「素顔のままで」
http://www.tapthepop.net/song/675


最新のファッションを試したり
髪の色を変えたりしないで
口にはしないけど 僕はいつだって
君への情熱を感じてる
ありのままの君でいてほしい
ありのままの君を愛してる



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