「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

季節(いま)の歌

コバルトの季節の中で〜ジュリーが作曲し、稀代の演出家・久世光彦が歌詞を手掛けた“秋の名曲”

2022.09.03

Pocket
LINEで送る


数々のヒットソングを放ってきたジュリー。
彼が27歳になる年に唄った「時の過ぎゆくままに」(1975年)は、自身が主演を務めたテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』の挿入歌として大ヒットし、自己最高記録(累計91.6万枚)となる売り上げを叩き出した。
その頃、彼の才能と可能性を最大限に引き出した仕掛人がいたという。
当時TBSの演出家でプロデューサーだった久世光彦。
彼こそが“ジュリーを売った男”である。
1977年にリリースした「勝手にしやがれ」(累計89.3万枚)で、日本レコード大賞・大賞、日本有線大賞・大賞、東京音楽祭国内大会・ゴールデンカナリー賞、東京音楽祭世界大会・銀賞と、文字通り賞レースを“総なめ”にする。
いずれも彼が30歳を迎える前の出来事だった。

──今回ご紹介するこの「コバルトの季節の中で」は、まさに黄金期を迎えようとしていた彼の17枚目のシングルとして1976年に発表されたもの。
クレジットには作曲:沢田研二、作詞:小谷夏と記されている。
小谷夏とは演出家の久世光彦のペンネームである。
ジュリー自身が書き下ろした曲に久世が詞を乗せるという、並々ならぬ“思い入れ”を感じずにはいられない楽曲である。
「時の過ぎゆくままに」と「勝手にしやがれ」の2曲のビッグヒット間(はざま)で、フランスでのリリースも合わせて数曲のシングルがリリースされているが…何れも「連続ヒット!」というわけにはいかなかった。
そんな数曲の中でも、この「コバルトの季節の中で」は1971年のソロデビュー以降、ジュリーが最初に自分で作曲したシングル曲としてファンの間では非常に人気の高い曲だという。
久世が乗せた歌詞には、主人公が愛する人をすべて肯定し、ずっと見守っていきたいという思いが綴られている。
それはまさにジュリーに心から惚れ込んだ久世の気持ちが、そのまま投影されているかのような内容だった。

彼はこの時期、プライベートでも“変化の時期”を迎えていた。
この「コバルトの季節の中で」を発表した前年の1975年6月4日に、7年間の交際を経てザ・ピーナッツの伊藤エミ(当時34歳)と入籍する。
その直後に若気の至りで2度の暴力事件を起こし、約一ヶ月間の謹慎生活を送り…7月26日にこの歌のレコーディングと共に活動を再開する。
彼自身、自分を見つめ直し、再出発の思いを込めて作った曲だったのかもしれない。
当時は「テレビでジュリーを見ない日はない」と言われたほどの売れっ子だった彼にとっては、皮肉にもこの謹慎期間中が夫婦水入らずの時間だった。
久世が書いたこの優しいラブソングを、彼は愛する新妻のために歌ったのかもしれない…





こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】


9月3日(土)田川Diamond Moon
9月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
9月10日(土)米子MUSIC PUB海あに
9月17日(土)京都LIVE&SALON夜想
9月25日(日)久留米 八百屋カフェ農と音1号店
10月7日(金)兵庫(伊丹)HEAVEN`S KITCHEN伊丹昆陽店
10月8日(土)広島・呉Albatross
10月9日(日)岡山LIVE Cafe ペペの家
10月10日(月・祝)岡山Desperado(Bar side)
10月14日(金)唐津の海賊
10月15日(土)小倉Bar Disa
10月16日(日)大牟田 陽炎
10月21日(金)八戸Bar FLAT
10月22日(土)能代ハックルベリー
10月23日(日)秋田カウンターアクション
10月29日(土)横浜Bar Brixton Market
10月30日(日)静岡・三島 ぐらBar’s
11月3日(木・祝)群馬・前橋 呑竜横丁 
11月22日(火)札幌SALINAS
11月23日(水)恵庭Mojo Hand 
12月2日(金)大阪 大きな輪
12日3日(土)和歌山OLD TIME
12月4日(日)広島Jammin’ bar
12月10日(土)福岡NIKAI
12月11日(日)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





【THE HUNDREDS 佐々木モトアキ×NOBUYAN’ Special Acoustic Live Tour 2022 “Only 2Men-6Days”】

9月18日(日)大阪 新世界ヤンチャーズ
9月19日(月・祝)名古屋 ROLLING MAN
9月22日(木)福岡 Bar KINGBEE
9月23日(金・祝)福岡 Bar KINGBEE
10月1日(土)新潟 Live Bar Mush
10月2日(日)仙台 Cafe de Lucille

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12748624898.html




【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神” Autumn/Winter 2022 Japan Tour】

11月10日(木)大分・日田Chewing Gum
11月11日(金)佐賀 雷神 
11月12日(土)福岡・雑餉隈ZASSHO JAM
11月13日(日)熊本・八代7th chord
11月19日(土)札幌Log
11月20日(日)釧路 ガソリンアレイ
11月26日(土)高円寺MOONSTOMP
12月17日(土)埼玉・所沢MOJO


↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12751903088.html




佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
sasa@barubora.jp
090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

Pocket
LINEで送る

関連するコラム

[季節(いま)の歌]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ