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松田聖子のヒット曲「赤いスイートピー」の誕生秘話

2022.03.30

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1982年1月21日、当時トップアイドルの名をほしいままにしていた松田聖子が8枚目のシングルをリリースした。
曲のタイトルは「赤いスイートピー」。
その歌は、これから訪れる新しい季節に向けた“春ソング”だった。
クレジットには作詞:松本隆、作曲:呉田軽穂(松任谷由実のペンネーム)の名が記されている。
スイートピーと言えば、春の代表的な花である。
原産はイタリアのシチリア島。
花言葉は「門出」「優しい思い出」「青春の喜び」「別離」「微妙」などなど。
門出の由来は、花姿が今にも飛び立つ蝶のように見えることからだという。
スイートピーの“スイート”は香りの良いこと、そして“ピー”は豆という意味らしい。

「ライバルに曲を書いてみない?」


当時、作詞担当の松本隆がユーミンに作曲を依頼したという。
“トップアイドルの松田聖子に女性ファンを増やしたい”というレコード会社(プロデューサー)の意向に対して、ユーミンは作曲家としてではなく名前(知名度)で選ばれる事を嫌い、当初は渋っていた。
そこで、作曲者名にペンネームである「呉田軽穂」を使用する条件で引き受けたのだ。

「誰が作ったか知らなくても、曲調だけで聞き手の心をつかめたなら、これほど作家冥利に尽きる事はない。そして本当にその通りになったのでとても充実感のある仕事でした。」


当時の聖子は過度なスケジュールの影響から喉を酷使し、歌唱時に声が擦れてしまう事があった。
そこでプロデューサーはユーミンに対して、喉に負担が掛からないようキーを抑えたスローバラードを作って欲しいと依頼した。
ユーミンが完成させた曲は、元々はサビの最後のフレーズで音程が下がる曲だった。

「春をイメージした歌なので、最後は音程を上げる形にして春らしくしてもらいたい。」


プロデューサーからの難しいリクエストを受けて、ユーミンは戸惑ったという。

「提供した曲をダメ出しされたのは、後にも先にもその時だけなのですごく驚きましたが、今になって考えると春の歌だし、あれで良かったんだと思います。そして、相手が誰であろうと妥協せずに向かい合うスタッフがいたからこそ、彼女(聖子)は短期間であれだけの存在になれたのでしょう。」


松本はユーミンが先に作ったメロディーを受け取った時「単純に詞をつけていくとユーミンみたいな語感になってしまう」と感じて、かなり抵抗して、松本風の言葉をわざと並べたという。
長く聖子の曲を担当した松本は後年、この曲で聖子と“同期した”と表現している。
松本隆とユーミンは、その後も「渚のバルコニー」「秘密の花園」「瞳はダイアモンド」「Rock’n Rouge」など、トップ歌手・松田聖子を語るにおいて外せない名曲を次々に生み出してゆく。


余談となるが…当時スイートピーという花には白とピンクしかなかいと思われていた。
(※実際には1800年頃に存在していたという記録も残っている)
現在は赤い花びらの同種が存在するのだが、その誕生秘話を松本自身が語っている。

「ディレクターの若松さんが“赤いスイートピー”ってタイトル考えたんだけど、それで歌詞を書けないかって言われたんです。僕は当時、赤いスイートピーが存在しないのを知らなかったんです。」


「テーマはあくまでも恋愛における幻のようなものでして。この女の子が見ているスイートピーは幻視したもの。現実と幻想の間、境目みたいなものですね。恋愛をしているときってそうじゃないですか。勝手にいろんなものを付け足してピカピカ見える。」


この歌の大ヒットをきっかけにスイートピーの品種改良が進み、実際に“赤いスイートピー”が誕生してしまったのだ。
松本はそのことを後から知ることとなる。

「(品種改良には)何億円もかかるらしいですね。僕は間接的に生け花協会に革命を起こしてしまったのかな?(笑)」





こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






『山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2022”】


3月25日(金)広島LIVE café Jive
3月26日(土)岡山Desperado
3月27日(日)徳島Music Bar Ricky
4月15日(金)小郡ジラソーレ
4月16日(土)熊本八代7th chord 
4月17日(日)大牟田 陽炎
4月21日(木)仙台HIGHBURY
4月22日(金)福島Harvest
4月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
4月24日(日)秋田・湯沢BASEMENT
4月28日(金)東広島pasta amare 
4月30日(土)福岡Bassic.(ライブ&スペシャルスライドショー)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12713121312.html





【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神”】

6月18日(土)金沢JealousGuy
6月19日(日)富山・高岡GOOD FELLOWS
6月25日(土)高円寺MOONSTOMP
7月22日(金)青森Be on café 222
7月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(昼公演)
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(夜公演)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733597546.html






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】



4月2日(土)兵庫・宝塚 IL grazie
4月3日(日)京都・四条大宮高辻 夜想 
4月9日(土)茨城・古河LIVESTATION ”L” 
5月3日(火・祝)福岡・みやま市 暖古扉(だんぶるどあ)
5月4日(水・祝)大分・日田Chewing Gum
5月14日(土)横浜Bar Brixton Market
5月15日(日)静岡・三島 ぐらBar’s
5月21日(土)群馬・前橋 呑竜横丁 
5月27日(金)名古屋ROLLINGMAN
5月28日(土)和歌山OLD TIME
5月29日(日)大阪 大きな輪
6月3日(金)小倉Bar Disa
6月4日(土)福岡Bar KINGBEE
6月5日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
6月10日(金)広島Jammin’ bar
6月11日(土)広島・呉Albatross
6月12日(日)岡山Record BAR COZY
6月17日(金)新潟Gallery Bar Veronica
7月2日(土)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
7月3日(日)大分・宇佐 音小屋REBOOT
7月9日(土)佐賀 雷神 
7月10日(日)長崎 タンゲ食堂

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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