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スティーヴィー・レイ・ヴォーン~この世で最後の夜

2015.08.26

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スティーヴィーのこの世で最後の夜の演奏を聴いた時、私は完全に圧倒されて口もきけなかった。

(「エリック・クラプトン自伝」より)

1954年にテキサス州ダラスで生まれたスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、兄であるジミーの影響で幼いころからギターを弾くようになり、兄弟ともに凄腕のギタリストとして地元で知られた存在となる。

そして1982年に世界最高のフェスの一つ、モントルー・ジャズ・フェスティバルに出演すると、翌年にファースト・アルバム『Texas Flood』をリリースして数々の賞を獲得、一躍スティーヴィーは世界に知られるギタリストとなった。

しかしその生涯は儚く、1990年8月26日に突如として幕を閉じることになる。

その日、アメリカ北部のウィスコンシン州で催されたブルース・フェスティバル。
エリック・クラプトンやブルース・ギターの大御所、バディ・ガイといった豪華な顔ぶれが並ぶ中、スティーヴィーはトップバッターで登場すると、クラプトンをも圧巻するほどのプレイで会場を沸かせた。



しかしその数時間後、フェスを終えた出演者を乗せて会場からホテルに飛び立った4機のヘリコプターのうち、1機が悪天候で方向を見失い山の斜面に追突する。
そのヘリコプターに乗っていたのがスティーヴィーだった。
享年35歳、才能豊かなギタリストは早すぎる死によって伝説的な存在となる。

この日、フェスの最後には出演者全員による「Sweet Home Chicago」が演奏された。
結果としてスティーヴィーにとって最後の演奏となってしまったのだが、ブルース・ギターの名手に囲まれてもスティーヴィーの演奏はかすむことなく、まばゆい光を放っている。



(このコラムは2014年2月11日に公開されたものです)

クリエイターと読者をつなぐサイト、cakes(ケイクス)でもスティーヴィー・レイ・ヴォーンにまつわるコラムを紹介しています!
スティーヴィー・レイ・ヴォーン「最悪だったブルース・ナイト」

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