街の歌

Kansas City〜人種、宗教、国境を超えたロックンロールナンバー

2017.09.17

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ビートルズがカヴァーしたことによって広く知られることとなったこの曲は、1940年代末からアメリカのブルース界を中心に活躍したユダヤ系白人のシンガーソングライター、ジェリー・リバーとマイク・ストーラーが書いたもの。
曲が誕生したのは1952年。
当初の曲タイトルは「K.C. Loving」だった。
最初に歌ったのは黒人ピアノ弾きのリトル・ウィリー・リトルフィールド。
彼は得意のブギウギスタイルでクールに歌い上げたが、残念ながらヒットには結びつかなかった。



それから7年の歳月が流れ…1959年にR&Bシンガー、ウィルバート・ハリスンが「Kansas City」というタイトルで同曲をリリースすると、今度は全米チャートの首位を記録するほどのヒットとなる。
ビートルズによるカヴァーは1964年12月4日に発売された4枚目のイギリス盤公式オリジナルアルバム『Beatles for Sale』のA面7曲目に収録された。
彼らのヴァージョンは、リトル・リチャードが1959年に発表した「Hey, Hey, Hey, Hey」とのメドレーを踏襲している。
当時ビートルズのレコード表記には「Kansas City」としか書かれていなかったが、著作権問題もあって、ある時期から「Kansas City/Hey, Hey, Hey, Hey」と記載されるようになった。



ユダヤ系白人コンビが書いた曲を、アメリカの黒人達が歌い、それをイギリスの片田舎(リバプール)で生まれたアイリッシュ血統のバンドがカヴァーして世界的に有名な曲となったこの「Kansas City」。
様々な差別的傾向が強かった時代に、肌の色、宗教、国境を超えたロックンロールナンバーとして覚えておきたい一曲だ。
さらには、ビートルズから多大な影響を受けた日本のロックバンド、キャロルの1stアルバムにもこの「Kansas City」は収録されており、初期のキャロルファンにはとても人気の高い一曲だったことも忘れてはならないだろう。
※キャロルが歌ったバージョンは↓こちらのYouTube動画で聴けます
https://www.youtube.com/watch?v=i7tp3h9wcwo&t=1803s


<参考文献『ロック&ポップス名曲徹底ガイド①』音楽出版社>

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