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青の名盤〜ジョニ・ミッチェルが放った鮮烈なブルー〜

2014.06.15

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♪「All I Want」/ジョニ・ミッチェル

ローリング・ストーン誌『The 500 Greatest Albums of All Time』において、女性ソロ・アーティスト最高位(30位)に選ばれたジョニ・ミッチェルの『Blue』。
カナダからニューヨークに移り住み、24歳でデビューした彼女。
“恋多き女”と呼ばれた彼女が1971年(27歳)に放った、この名盤のオープニングを飾る「All I Want」の歌詞にはこんな言葉が並ぶ。

一人で旅をしているの、自由になる鍵を探して…
嫉妬と貪りの糸はほどけない
ジュークボックスのある安酒場でストッキングを破りたいわ
あなたの髪を洗ってあげたいの
あなたのセーターを編みたいの
あなたにラブレターを書きたいの
そして、あなたを自由にしてあげたいの

それは、彼女と同じカナダ出身のレナード・コーエンとの恋を赤裸々に綴った歌だった。
表題曲の「Blue」は、ボブ・ディランと無二の親友とも云われたデヴィッド・ブルーとの恋を歌ったものであり、彼もまたカナダ出身のシンガーソングライターだった。
画家としての才能も発揮していた彼女は、この『Blue』というアルバムをキャンバスに見立て、自由で複雑難解な女心をリリカルに歌い描いた。
その鮮烈な青(ブルー)の魅力は、ボブ・ディランをもいたく刺激し、彼に「Tangled Up in Blue(ブルーにこんがらがって)」という曲を書かせたほどだ。

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1970年、このアルバムの曲作りを進めていた頃に、彼女はイギリスのワイト島で開催された巨大ロック・フェスに出演した。
この祭典は、前年に行われたウッドストック・フェスティバルを凌ぐ史上最大規模のフェスとして語り継がれると同時に、ピッピー・ムーブメントの崩壊を世に知らしめるものとなった。
ワイト島に集まった約60万人もの観客の多くが暴徒化し、客同士の喧嘩だけに留まらず、その矛先は出演者たちへも向けられて、状況は混沌を極めていた。

彼女はたった一人でギターを手に、荒れ狂うステージへと向かった。
客席から「女々しいフォークはやめろ!!」と汚い野次や罵声が飛び交う中、彼女はこんなメッセージと共に真っ直ぐな瞳で数曲を歌い切った。

「みんなちょっと頭を冷やして、じっくり物事を考えるべき時じゃないの?」

喧騒の渦中、一部の観客たちはその声に黙って耳を傾けていた。
翌年、彼女が放った“鮮烈な青(ブルー)”は、ひとつの時代を象徴する存在となった。

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<解説>
【恋多き女】
彼女がこれまで浮き名を流した相手は、ジャクソン・ブラウン、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、ジェイムズ・テイラー、ジャコ・パストリアス…と数知れず。

【ウッドストック・フェスティバル】
ジョニ・ミッチェルはTV出演があったため、ウッドストック・フェスティバル(1969年)には出演しておらず、その場にも行っていない。ジョニ・ミッチェルの「Woodstock」という曲は、出演したグラハム・ナッシュ(当時の恋人)からウッドストックの話を聞いて書かれたもの。1970年に公開されたドキュメンタリー映画『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』で、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングがテーマ曲としてカバーし、ヒットした。翌年に開催されたワイト島ミュージック・フェスティバルでの“混乱のステージ”に立ち、彼女はこの曲を力強く歌った。

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さて、今週は「青と言えばこの歌!このアルバム!」「歌詞やアルバムタイトルに青(Blue)がでてくる一曲・一枚」を紹介して下さい♪
皆様からのコメント欄への投稿をお待ちしております。
洋楽・邦楽・性別・世代を超えて“音楽と出逢う”歓びを、皆さんで分かち合いませんか?
「私ならこの一曲!」
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info@tapthepop.net
コメント欄の方へ代理投稿させていただきます。
宜しくお願い致します。


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ジョニ・ミッチェル『Blue』

(1971/Warner Bros.)

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