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若者達に捧げられた歌〜すべて時代のせいにして〜

2016.01.11

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♪「すべて時代のせいにして」/泉谷しげるwith 藤沼伸一(TV番組スタジオLIVE)


若いときはすべてが他人(ひと)のせい
こうなってしまったのも親のせい
ひきこもるのも社会のせい
誰を憎んで何を消し去る

いったい何と何が気に入らない
心とカラダが合わない
ホントの力は自分のせいさ
今はもうわかるハズ

ぶざまな大人をハナであざ笑い
若さにかまけてなぐりかかる
許せぬ気持はどこから来てるのさ
ムリやり憎んで存在認めない

いったい何を自慢したいのか
心と体をひきさいて
ホントの力を見失ってる
今はもうわかるハズ

Ah すべて時代のせいにして
Ah すべて時間のせいにして
Ah すべて世界のせいにして
自分の限界きめるな


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泉谷しげると云えば、1970年代に沸き起こった日本のフォークブームの中で小室等、井上陽水、吉田拓郎等と肩を並べる存在だった。
今や(一般的には)ドラマの脇役などで活躍する個性派俳優として知る人の方が多いのかもしれない。
2008年、彼は自身が還暦を迎えるタイミングにあわせて一曲の新曲を書き下ろした。
同年5月11日の誕生日には、全62曲にも及んだ還暦記念LIVEを実施し、圧倒的な存在感と“タフさ”を存分に見せつけた。
そのステージから数日後(5月18日)、彼は自身がMCを務めるTBS深夜の音楽番組『ライブR-ゼロ』の収録のために赤坂にあるTBSのスタジオにいた。
その日、番組収録のために集められたオーディエンスの年齢層は二十代が中心だった。
いつもと違う客層を前に“泉谷流のもてなし”が展開される。
彼の温かい人柄と強面口調の絶妙なバランスに、客席は笑いと期待感に包まれる。
ステージ上に相棒・藤沼伸一(日本屈指のROCK&BLUESギタリスト)が登場し、スタジオ内はピリっとした空気に変わる。
そこで彼は若者達を前に、この新曲「すべて時代のせいにして」を披露した。
曲に合わせてお客が手拍子し始めると、曲をいったん止めて一言。
「待て、手拍子すんな馬鹿!」
2013年のNHK紅白歌合戦でも彼が放った“お約束”の台詞だ。
カメラはじっと聴き入る若者達の表情を映していた。

今だに大人げないこのオレの
云うことなど聞くコトはない
オレもお前の云うこと無視した
互いにちがう世界で生きればいい

いったいどれがホントのことか
見えるかどうかは立つ場所しだい
どれもこれもホントのコトさ
今はもうわかるハズ

Ah すべて自分のせいにして
Ah すべて生れのせいにして
Ah すべて過去のせいにして
自分の命を止めるな



彼らにはどんな風に響いたのだろう?
今、三十代となっているであろう彼らはどんな大人になったのだろう?
今年もまた成人を迎える若者達がいる。
広辞苑で「成人」を引いてみた。
①幼い者が成長すること。成年に達すること。また、その人。成年以上の人。おとな。
②心身の発育を終え、一人前となった者。現在、わが国では男女とも満二○歳を以て成年とする

私達が暮らす“この国”で起こっている昨今のニュースを見聞きする限り…「成人」の定義を考え直す時期に来ているのかもしれない。

Ah すべて時代のせいにして
Ah すべて時間のせいにして
Ah すべて世界のせいにして
自分の限界きめるな


【泉谷しげるオフィシャルサイト】
http://www.wagasha.co.jp

♪「すべて時代のせいにして」/泉谷しげる(アルバムVer.)


*このコラムは2015年1月に初回公開されました。

泉谷しげる『すべて時代のせいにして』

泉谷しげる
『すべて時代のせいにして』

(2008/ポニーキャニオン)

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