「Buried Alive In The Blues(生きながらブルースに葬られ)」/ジャニス・ジョプリン
生前“ロックンロール史における最高の女性スター”と米紙ニューヨーク・タイムズが称賛したジャニス・ジョプリン。
そんな彼女の遺作となったアルバム『PEARL』に収録されている曲の中に、一曲だけジャニスの声が入っていない曲がある。
つまり“唄われることのなかった歌”が存在するのだ。
1971年にリリースされた本作は、ジャニスが新たなバックバンド“Full Tilt Boogie Band”を従えて制作されたもの。
ピアノ奏者とオルガン奏者がいるツインキーボード体制ということもあって、ゴスペル色の濃い仕上がりとなった。
プロデューサーは、長い間ドアーズを手掛けてきたポール・A・ロスチャイルド。
1970年9月からレコーディングが開始されたが…翌月の10月4日、アルバムの完成を待たずしてジャニスが他界する。
当時、レコーディングのため滞在していたロサンゼルスのホテルで使用したヘロインが通常のものより高純度であったため、致死量を越えたことが原因であるとされる。
それは奇しくも、ローリング・ストーンズの創設者だったブライアン・ジョーンス(1969年7月3日)やジミ・ヘンドリックス(1970年9月18日)に続く“27歳の死”だった。
そして、唯一ボーカル録りを残していた「Buried Alive In The Blues(生きながらブルースに葬られ)」は、歌なしのままアルバムに収録された。
2分半たらずのこの短い曲に、ジャニスはこんな歌詞を準備していたのだという。
山崩れに巻き込まれてしまった
あちらこちらから不運が押し寄せてくる
神様は私をイージー・ライドから振り落とし
生きながらブルースに葬ってしまった
彼女はこの歌詞を唄う直前に、実際に“葬られてしまった”のだから…偶然とはいえ、この数行のメッセージから何か運命的なものを感じてしまう。
この歌が作られた1960年代の末から1970年代の初頭にかけて、アメリカではベトナム戦争や学生運動、そして黒人達のブラックパワーによって、社会全体がまさに“山崩れに巻き込まれた”時期だった。
もしもジャニスが死なずにこのメッセージ(歌詞)を吹き込んでいたら…後に“あの時代への鎮魂歌”になっていたのかもしれない。
<参考文献『ロックが聴こえる本105』/北中正和(著)シンコー・ミュージック>
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