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童話から生まれた歌・後編〜父親になってプーさんと再会したケニー・ロギンス

2015.05.17

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森の泉は本当の自分の姿を映し出すと言う。
恐る恐る覗いてみると…
そこには一人の子供が映っていました。
それは、自分の子供の頃の顔とそっくりな少年でした。


1994年、ケニー・ロギンスが46歳の時に発表したアルバム『Return To Pooh Corner』のジャケットを眺めていると、こんな童話が聞こえてきそうだ。
「プー横丁の家(House at Pooh Corner)」という曲を書いた高校生の頃、少年から大人へ…彼は大人になるのを恐れていた。
そんな彼もいつの間にか父親になっていた。
ある夜、寝室で子供たちの寝顔を見ているうちに、彼は再びロビン少年とプーさんと出会ってしまったのだ。
23年の時を経て彼が書き下ろした「プー横丁に帰る(Return To Pooh Corner)」は、自身が二十代前半の頃に発表した曲に、新たな歌詞を追加したものだった。

♪「プー横丁に帰る(Return To Pooh Corner)」/ケニー・ロギンス


It’s hard to explain how a few precious things
Seem to follow throughout all our lives
After all’s said and done I was watching my son
Sleeping there with my bear by his side
So I tucked him in, I kissed him and as I was going
I swear that the old bear whispered
“Boy welcome home”
 
ぼくたちが人生を通して経験する本当に大切なものについて
説明するのは簡単なことじゃないんだよ
色々あったけど、結局ぼくは自分の息子をこうして眺めるている
息子はぼくのクマのぬいぐるみを隣りにおいて眠っている
だからぼくはふとんをかけてやって、キスして部屋を出た
誓ってもいい、クマがぼくに囁きかけたんだよ
 「お帰り、坊や」ってね


彼の代表作といえば『フットルース』や『トップガン』など80年代に大ヒットした映画の主題歌を挙げる人が一般的である。
そんな輝かしいキャリアの裏で、プライベートでは離婚や再婚を経験しながら、彼は再びこの“プー横丁”に辿り着いたのだ。
このアルバム『Return To Pooh Corner』で彼は、ジョン・レノン、ポール・サイモン、リッキー・リー・ジョーンズ、ジミー・ウェッブの曲も取り上げている。
3曲目に収められた表題曲「プー横丁に帰る(Return To Pooh Corner)」には“3番目の息子のために書かれた”とクレジットされていた。
アルバムはじんわりと売れて…実は枚数的にはケニーの全盛期のアルバムよりも好セールスを記録したという。
業界的には大きなニュースにはならなかったものの、そこには何か“小さな奇跡”やファンタジーを感じずにはいられない。

♪「プー横丁に帰る(Return To Pooh Corner)」/ケニー・ロギンス(2007年・LIVE)


Believe me if you can
I’ve finally come back
To the House at Pooh Corner by one
What do you know
There’s so much to be done
Count all the bees in the hive
Chase all the clouds from the sky
Back to the days of Christopher Robin
Back to the ways of Christopher Robin
Back to the days of Pooh
 

信じられないと思うけど
ぼくは結局、戻ってきたんだ
プー横町の家に一時までにね
まさかだよね?
やらなきゃいけないことはいっぱいあるよ
ミツバチの巣にいる蜂を全部数えたり
空の雲を全部追いかけたり
クリストファー・ロビンと過ごしたあの日々に
クリストファー・ロビンと遊んだあの日々に
プーと過ごしたあの日々にね


ケニー・ロギンスが一躍トップスターとなった80年代といえば、忘れてはならないファンタジー映画がある。
ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデが書いた童話を映画化した『ネバー・エンディング・ストーリー』の大ヒットは、元カジャグーグーのリマールが歌った主題歌と共に“ファンタジー作品の金字塔”としてファンの間では伝説となっている。
ロックやポップスの中には、童話やファンタジーから生まれた曲がある。
今回ご紹介した「プー横丁の家(House at Pooh Corner)」そして、続編の「プー横丁に帰る(Return To Pooh Corner)」も、そんな“終わらない物語”の一つなのかもしれない。

♪「The Neverending Story」/リマール


ケニー・ロギンス『Return To Pooh Corner』

ケニー・ロギンス『Return To Pooh Corner』

(1994/ソニー・ミュージックレコーズ)


さて今週は「童話やファンタジー作品から生まれた曲」を紹介して下さい♪
皆様からのコメント欄への投稿をお待ちしております。
洋楽・邦楽・性別・世代を超えて“音楽と出逢う”歓びを、皆さんで分かち合いませんか?
「私ならこの一曲!」
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info@tapthepop.net
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宜しくお願い致します。

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