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ジム・クロウチ物語③〜最愛の妻との出会い、夫婦デュオ、挫折の日々を乗り越えて〜

2016.02.21

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1963年11月29日、ジム・クロウチは未来の妻イングリッド・ジェイコブソンとフィラデルフィアで開催されたイベント会場で出会う。
その3年後の1966年に二人は結婚する。
当時ジムは23歳、そしてイングリッドはまだ19歳だった。
イングリッドはユダヤ人で、ジムは特に宗教には興味は無かったものの結婚を機にユダヤ教徒となった。
新婚旅行の一週間後にベトナム戦争に行くのを回避するために、ジムは州兵隊に入ったが…まるで向いてなく初期訓練を2回繰り返したあげく4ヶ月徴兵任務したという。
ジムは結婚した年に両親から貰った結婚祝い金500ドルで自主制作アルバム『Facets』を500枚だけプレスして発売する。
両親はそれが失敗して正業につくことを願ったが…その期待に反してレコードは全部売れ切れてしまう。
1968年、ジムは25歳の時にプロデューサーのトミー・ウエストに勧められニューヨークに引っ越し、1969年1月に夫妻名義のデビューアルバム『Jim & Ingrid Croce』をリリースする。

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アルバムは思ったようには売れず…その後2年間かけてプロモーションツアーを敢行した末に、音楽稼業にもニューヨークにも嫌気がさして借金を返済するために一本のギター以外は財産を全部売っぱらい、二人はジムの生まれ故郷でもあるフィラデルフィアの田舎に引っ越す。




このトンネルのような長く暗い時を過ごしている間に
僕はすっかり自分の理想を見失ってしまっていたんだ
でも自分の心を見つめ 色々な考えを巡らせながら 過去を振り返った時
また人生の出発点に戻っている自分に気付いたんだ




当時のことを振り返って、イングリッドはこんなことを語っている。

「私達がニューヨークから戻ったのは1971年のことだったわ。私達はちっちゃな農家に住んだのよ。お金なんてまるでなくてね。ジムはトラックの運転手をして、私は陶芸をしてしばらくの間は過ごしたわ。ある日、私のお腹の中に赤ちゃんができたことがわかったの。」

妻の妊娠を知ったジムは子供のために本格的に音楽家になろうと一念発起する。
古い農場に住みながら曲を書く生活をするために、ジムはトラック運転手と建築現場の溶接工の仕事にく。
その後、ラジオ局に就職してコマーシャルのアナウンスを担当していた時に、ようやくチャンスを掴み、ABCレコードとの契約に漕ぎ着ける。
そして1972年、29歳の時にシングル&アルバム『You Don’t Mess Around with Jim(ジムに手を出すな)』をリリース。
さらに、翌年発表したシングル「Bad, Bad Leroy Brown(リロイ・ブラウンは悪い奴)」がついに全米ヒットチャートのNo.1に輝く。
そして…1973年9月20日、ルイジアナで起きた飛行機事故によってジムは家族を残して30歳の若さでこの世を去る。

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イングリッドは、ジムが飛行機事故死した後も再婚せずに…夫が亡くなる少し前に一家で移り住んでいたカリフォルニア州サンディエゴに今も住んでる。
料理家となって息子を育てあげた彼女は、現在サンディエゴでレストラン2店とバー3店を経営して実業家として成功しているという。
店の壁には、今も大きなジムの写真が飾られ、最愛の妻と息子のことを見守っている。
このレストランでは、お土産商品としてジム・クロウチのレア録音CDや、シンガーソングライターとして地道な活動を続けている息子A.J.クロウチの音源なども購入できるという。

【レストランの公式サイトCroce’s Park West(英語)】
http://crocesparkwest.com

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Jim Croce『Original Albums…Plus』
Edsel Records




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