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い・け・な・いルージュマジック〜お茶の間を驚愕させた異色の(!?)CMソング〜

2016.07.17

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最先端のスタイルやトレンドを反映し、まさに時代のカラ―を象徴してきた化粧品のCM。
春は口紅、夏はファンデーション、秋はアイシャドー、冬は基礎化粧品…それらのCMで流れるキャンペーンソングからヒット曲がたくさん生まれた時代があった。
矢野顕子の「春咲小紅」、一風堂の「すみれSeptember Love」、ザ・ヴィーナスの「キッスは目にして!」、ナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」、ラッツ&スターの「め組のひと」、松田聖子の「Rock’n Rouge」、桑名正博の「セクシャルバイオレットNo.1」、渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」…などなど。
そんな化粧品メーカーのCMから生まれた名曲の一つに(色んな意味で!?)お茶の間に大きなセンセーションを巻き起こした歌があった。


君がいなけりゃ 夜は暗い
春の陽ざしの中も とてもクライ

Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック
Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック

Oh Baby いけないよ
Baby Oh Baby どこに行くの, NO, NO
他人の目を気にして生きるなんて
くだらない事さ ぼくは道端で 泣いてる子供

Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック
Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック

君がいなけりゃ 夜は暗い
春の陽ざしの中も とてもクライ

Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック
Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック

No, No, 他人がとやかく言っても
どうしようもない事さ
誰もあの娘をとめられない

Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック
Baby Oh Baby い・け・な・いルージュマジック


忌野清志郎と坂本龍一によるコラボレーションシングル「い・け・な・いルージュマジック」は、1982年2月14日にロンドンレコードから発売された。
資生堂の1982年春のキャンペーンソングとして華々しくプロモーションされ、オリコン週間チャートでは1位となり、1982年度の年間チャートではアイドル全盛期の歌謡界において20位にまで昇り詰めた楽曲だ。

当初のタイトルは「すてきなルージュマジック」だったらしいが、清志郎の提案で“い・け・な・い”に変えたという。
それに対して「クライアントがうるさいかもしれない」と言って関係者がクレームつけてきた。
そこで清志郎はこんな風に言い返したという。

危険を含んだハラハラする意味じゃ絶対“い・け・な・い”の方がいい!
何も否定的な意味じゃないんだぜ!そんな事もわかんねえのか!?


歌詞の内容にはあまり関係のない演出が施された、その斬新で猥雑(!?)なプロモーションビデオが話題となり、当時彼らが出演したTV番組での“暴れっぷり”も大きな反響を呼んだ。
PVでは清志郎と坂本はメイクを施し、映画『八つ墓村』の田治見要蔵をイメージした姿で夜の街を走り、ビルの屋上から一万円札の札束をばらまいたり、互いにキスするシーンなどが収録されている。
映像内でばらまかれた一万円札はすべて本物であり、撮影に際し厳重に管理されたが、撮影終了後に確認したところ、どこを探しても数万円分の一万円札が最後まで見つからなかったというエピソードが残っている。


──この曲の担当ディレクター牧村憲一(かぐや姫の名曲「神田川」のディレクションを担当した人物)は、当時のことをこんな風に回想している。

僕は資生堂の制作宣伝室のプロデューサー氏に、翌年の春の口紅キャンペーン・ソングについて意見を求められたのです。
まともに答えると担当することになるので冗談交じりで、「男も化粧する時代ですからCFは無理としても、音楽は化粧している男でやったらどうでしょう。」とアイディアを出しました。
早くその場から引き上げたかったからです。
しかし返ってきた言葉は「例えば誰ですか?」だったのです。
で、YMO、RCサクセションの名をあげると顔色が変わっていました。
それがきっかけとなり、結局引き受けて生まれたのが忌野清志郎+坂本龍一の「い・け・な・いルージュマジック」です。
これほど困難な仕事はありませんでした。
実は教授は即快諾してくれましたが、清志郎サイドがOKをくれるまで3週間かかりました。
さらにビジネス上の条件追加があって1週間の詰め作業。
毎日が交渉交渉でした。
RCサクセションの並木橋のリハーサルスタジオに教授と清志郎とチャボが集う日までにはさらに1週間待ちました。
やっとスタートとなったその日こう言われたのです。
「で、僕らはなにをやればいいの?」


引用元『大人のミュージックカレンダー』

20160117_2215 (忌野清志郎自筆の歌詞カードと音源のサブマスターテープ)


【参加ミュージシャン】
忌野清志郎
坂本龍一
井戸端矮鶏(仲井戸麗市)

【制作スタッフ】
忌野清志郎 – プロデューサー
坂本龍一 – プロデューサー
牧村憲一 – ディレクター
田中信一 – ミックスエンジニア
井上嗣也 – アートディレクション&デザイン
十文字美信 – 写真撮影
㈱ヨロシタミュージック – マネージメント
㈱りぼん – マネージメント

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