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たどりついたらいつも雨ふり〜吉田拓郎が書き下ろしたザ・モップスの代表曲

2017.08.27

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疲れ果てて いることは
誰にもかくせは しないだろう
ところがオイラは 何のために
こんなに疲れて しまったのか
今日という日が そんなにも
大きな一日とは 思わないが
それでもやっぱり 考えてしまう
あぁこのけだるさは 何だ


この「たどりついたらいつも雨ふり」は、ザ・モップスの12枚目のシングルとして1972年7月5日にリリースされた“70年代の名曲”である。
作詞作曲は、当時“フォークブームの立役者”として活躍していた吉田拓郎。
この歌には原曲があるという。
拓郎がまだ地元の広島でアマチュアとして活動していた頃に所属していたバンド“ダウンタウンズ”の曲で、当時は「好きになったよ女の娘」というタイトルだった。
彼らが『第2回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト』に出場した際に演奏した楽曲でもある。




1970年前後の日本では、ロックよりもフォークの方が“言葉を音楽に乗せる”という点で若者達に支持されていた。
当時、モップスといえば「御意見無用」などの本格的なハードロック路線から、コミカルで大衆ウケの良かった「月光仮面」まで幅広く演奏できる“実力派ロックバンド”として人気を得ていた。
そんな中、時代の流れを意識した彼らは“日本語のロック”を極めるべく新作アルバムの制作に取りかかった。

「フォークシンガーから楽曲提供を受けて、言葉を大事にする部分を残してロックを作ってみたらどうだろう?」

当時彼らが所属していたホリプロのプロデューサー奥田義行の発案で、アルバム『モップスと16人の仲間』(1972年7月5日発売)が完成した。
クレジットには吉田拓郎、井上陽水、忌野清志郎、加藤和彦、及川恒平など、その頃の音楽シーンをリードしていたソングライター達の名前が並んだ。
担当ディレクターの平川忠司は、この曲をシングルカットした理由についてこう語る。

「タイアップなどの条件よりも、楽曲がいいからシングルにしよう!という純粋な時代でしたから、楽曲判断で決まりました。」

同曲は、オリコン週間チャート最高26位ながらも約14万枚を売り上げ、モップス最大のヒット曲となった。
1973年に公開された日活映画『濡れた荒野を走れ』の挿入曲として使用され、音楽ファン以外にもモップスの名前が知られるきっかけとなった。
モップスのギタリスト星勝は、当時を振り返りながらこう語る。

「僕達が模索してきた日本のオリジナルロックがこの作品で、ある程度到達できたという手応えはありました。」

モップスに2週間遅れて吉田拓郎もアルバム『元気です。』でこの曲を発表している。
その後もこの歌は、多くのアーティストによって様々なアレンジでリメイクされ、まさに時代を超えて愛され続けている。


いつかはどこかへ 落ちつこうと
心の置場を 捜すだけ
たどりついたら いつも雨ふり
そんなことの くり返し
やっとこれで オイラの旅も
終ったのかと 思ったら
いつものことでは あるけれど
あぁここもやっぱり どしゃぶりさ

心の中に 傘をさして
はだしで歩いてる 自分が見える
人の言葉が 右の耳から
左の耳へと 通りすぎる
それほどオイラの 頭の中は
カラッポに なっちまってる
今日は何故か おだやかで
知らん顔してる 自分が見える


<参考文献『フォーク名曲事典300曲』/富澤一誠(ヤマハミュージックメディア)>



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