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レディー・ガガ Born This Way〜その生い立ちと青春時代

2019.08.18

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1986年3月28日、彼女はニューヨーク州南部のウエストチェスター郡にあるヨンカーズという街で生まれた。
シチリア島をルーツとするイタリア系アメリカ人として誕生した彼女の出生名はステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ。
父親はインターネット企業の実業家で、裕福な家庭環境の中、彼女は箱入り娘として育てられた。
母親は美しくて教養があり、とても優しい女性だったという。

「4歳の時、ママに言われてピアノを習い始めたの。先生が部屋に来て、レッスンは嫌いだったわ。ママは私を教養のある女性に育てたかったのよ。一日2時間はピアノの前に座らせられたわ。」



父親が初めて彼女に聴かせてくれたレコードはスティーヴィー・ワンダーだった。
その後ブルース・スプリングスティーンの曲などをピアノで練習するようになる。
最初にファッション面で彼女に影響を与えたのは、モデルやタレントではなく母親だったという。

「ママは私に楽しいファッションをさせてくれたわ。派手なレギンスにでっかいシャツとか。ピカピカ光るライトがついたサンバイザーをかぶってローラースケートをはいたり、学校へ行くときもマリリン・モンローみたいにカールヘアにして行ったこともあるわ。」


11歳の時にジュリアード学院の音楽部門に合格するも、当時は音楽にさほど興味がなく入学を辞退し、マンハッタンのカトリック系私立学校Convent of the Sacred Heart(聖心女子学院)へ進学する。
そこはヒルトン姉妹(パリスとニッキー)も通っていたことで知られるいわゆる“お嬢様学校”だった。
一度は音楽への興味も薄れて、演技の道へ進むことも考えていた彼女だったが…しだいにピアノで自作の曲を作曲するようになり、再び音楽に熱を上げ始める。

「初めて曲を書いたのは13歳の時よ。“To Love Again”って曲だったわ。母に連れていたれたダウンタウンのナイトクラブで歌いはじたのは14歳の時だった。母は“個性は他人に見られて磨かれるものだ”という考えだったの。」


17歳になった彼女は、それまで世界で20人しか早期入学が許されていなかったニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・アート(ニューヨーク大学の芸術学部)に入学する。そこで本格的に音楽を学び、エッセイや論文を書くことによって作詞作曲技術を身につけてゆく。
大学のクラスメイトは、当時の彼女のこと鮮明に憶えているという。

「ステファニーはレーザー光線のように、まっすぐな目的意識を持っていた。私たちが憶えているのは、彼女がどんな友達と付き合っていたか?どんな男の子とデートをしていたか?というよりも、勉強にライブに、とにかく努力をしている姿だった。」


それまで地味だったナイトクラブでのパフォーマンスもこの頃から派手になっていき、大学ではその個性的な服装も含め周囲から煙たがられる存在となる。

「あんたレズなの?」
「そんな格好していてもあんたのことなんか誰も見てないから!」


奇抜なファッションで成績もトップだった彼女は、長い間いじめを受けていたという。
結局1年生のときにニューヨーク大学を退学し…その後、薬物中毒に陥るなどして彼女は道を見失いそうになる。

「心に負った傷を両親に知られたくない…」


そんな彼女の心の内を見抜き、誰よりも励ましたのは母親だった。

「あなたには特別なものがあるの。自分がユニークな存在だと思い続ける強い意志を持ちなさい。ママが応援して見ているから。」


一念発起した彼女は、夢を再確認し、自らの意思でドラッグをやめ、再び音楽活動に専念するようになる。

「私もビヨンセやブリトニー・スピアーズのようなスターになる!」


19歳になった彼女はデフ・ジャム・レコーディングスと契約を結ぶ。
当時携わった音楽プロデューサーのロブ・フサーリが、その歌声を聴いて「まるでフレディ・マーキュリーのようだ!」と言い、彼女がスタジオに来るたびにクイーンの「RADIO GA GA」を口ずさんでいたという。
ある時、ロブが彼女に送ったメールの中に書いた「Radio GA GA」の文字が、自動修正機能で「Lady GA GA」になってしまったことをきっかけに“レディー・ガガ”というステージネームが誕生した…


長く孤独な川の流れのように
私は夢に向かって走りつづけている
ずっと、ずっと先へと
樹が枝を広げるように
私は自由を求めて手を延ばしつづけている
ずっと、ずっと先へと

太陽があたる場所は必ずあるわ
そこにはすべての人達の希望があるの
不安な気持ちでいっぱいな私の心が駆け込むところ
そこは太陽があたる場所
この命が尽きる前に
太陽があたる場所を見つけるの


<引用元・参考文献『レディー・ガガのすべて』モーリーン・キャラハン(著)中村有以(翻訳)/ソフトバンククリエイティブ>

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