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キティー・デイジー&ルイス

2015.01.26

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ヴィンテージなサウンドへのこだわりと、ルーツ・ミュージックへの愛情にあふれていながら、どこか現代的な軽やかさを感じさせる音楽──長女のデイジー、長男のルイス、次女のキティーによって結成されたバンドが、〈キティー・デイジー&ルイス〉だ。2008年、平均年齢17歳という若さでファースト・アルバムをリリース。デジタル時代に真っ向から楯突くように、自宅に8トラックのオープンリールやヴィンテージのマイクなど、アナログ機材を持ち込んでレコーディングしたサウンドは衝撃を与えた。

マスタリング・エンジニアとして活躍する父と、レインコーツの元メンバー(イングリッド・ウェイス)という経歴を持つ母を両親に持つ彼らは、ローティーンの頃から北ロンドンのパブでステージに立って腕を磨いてきたという。ギター、バンジョー、ラップスティール、ピアノ、オルガン、ウッドベース、ドラム、ハーモニカ、トロンボーンなどなど、3人はさまざまな楽器をこなすマルチプレイヤーであり、ステージ上では曲ごとにパートを目まぐるしく入れ替えながら演奏していく。そんな芸人気質にあふれるエンターテインメント性と、パンキッシュなカッコよさを併せ持ったようなパフォーマンスは評判となり、G.ラブ、ユアン・マクレガーなど、多くのアーティストたちが彼らに熱いラブコールを寄せている。中でも、コールドプレイのクリス・マーティンはキティー・デイジー&ルイスに惚れ込み、2008年の北米ツアーでオープニングアクトに抜擢したほどだ。

そんな彼らが、約3年半ぶりとなるニューアルバム、『Kitty, Daisy & Lewis The Third』を完成させた。プロデュースは、かねてから彼らのファンであることを公言した元クラッシュのミック・ジョーンズが担当。カムデン・タウンの空き家に自らのスタジオを設立し、16トラックのオープンリールの録音機材を入手し(少し環境が進化している!)、時間をかけてゆっくりと制作していた本作には、彼らのツアーメンバーでもあるレゲエ・トランペット奏者のエディー・タンタン・ソーントンらが参加。これまでに培ったヴィンテージなサウンドへのこだわりはそのままに、さらに表現の幅をポップに推し広げたような作風が新鮮だ。ブルース、スウィング、ラグタイム、リズム&ブルース、ロカビリー、スカ……と、ルーツ・ミュージックからの影響をこれまでに以上に自由に咀嚼して生まれたキティー・デイジー&ルイスの音楽は、遠い過去にロマンを馳せながら、今の時代に鳴るべき音を確実に響かせている。


キティー・デイジー&ルイス『Kitty, Daisy & Lewis The Third』

キティー・デイジー&ルイス
『Kitty, Daisy & Lewis The Third』

(Sunday Best / Beat Records)


Kitty, Daisy & Lewis official website
http://www.kittydaisyandlewis.com/
BEATINK(日本盤販売レーベルサイト)
http://www.beatink.com/Labels/Sunday-Best/KDL/


Kitty, Daisy & Lewis「Baby Bye Bye」 MV
Kitty, Daisy & Lewis「No Action」 MV

Kitty, Daisy & Lewis「Going Up The Country」 LIVE
Kitty, Daisy & Lewis「Say You’ll Be Mine」 LIVE

Kitty, Daisy & Lewis Japan Tour 2015
4/23(木)大阪・梅田SHANGRI-LA
4/24(金)東京・渋谷クラブクアトロ
詳細・問い合わせは SMASH website にて確認ください。

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