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G.RINA──才媛シンガー・ソングライター5年ぶりの新作は、ナイト・クラビング賛歌

2015.11.02

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真夜中。普段より少し着飾って、高まる気分を抱えながら、地下へと続く狭くて暗い階段を下る。漏れ聞こえてくる音は階段を一段ずつ踏むたびに少しずつ輪郭を露わにしていく。最後のステップを下りきり重たいドアを開けば、重低音のサウンドと眩いミラーボールの光に一瞬にして包み込まれる──真夜中に昇る太陽の下、ダンス・ミュージックの歴史は夜毎作られてきた。

1996年よりDJとしての活動を開始し、2003年には作詞・作曲/演奏/プログラミングのすべてを自ら手がけたファースト・アルバム『サーカスの娘 -A Girl From A Circus-』でデビューした、G.RINA(ジー・リナ)。ヒップホップ、レゲエ、ジャズ、ワールド・ミュージック、クラシックなど、さまざまな音楽から吸収したエッセンスを、ポップかつエッジィに昇華したトラックメイカーとしての素養と、ほのかな憂いを漂わせた情緒豊かな歌を紡ぐソングライティング・センスをごく自然に融合させる彼女は、これまでに4枚のオリジナル・アルバムをリリース。さらに土岐麻子、坂本冬美、tofubeatsなど、幅広いジャンルの作品にて客演/楽曲提供/サウンド・プロデュース/リミックスなどを手がけるなど、多彩な活躍をみせてきた才媛だ。

そんなG.RINAが、5年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Lotta Love』を完成させた。以前に客演して相性の良さを見せたtofubeatsや、ラップで参加したやけのはら、PUNPEEをはじめ、LUVRAW、KASHIFなどゆかりのあるミュージシャンが参加。80’sファンクやディスコ、ヒップホップからの影響を色濃く反映させたサウンドが印象的な本作は、冒頭の「ミッドナイト・サン」や「音に抱かれて」、「Back In Love (Music)」や「空蝉 ~Twilight Long Walk~」など、夜の街のあちこちで生まれては交差していくときめきや、刹那的な楽しさを切り取っていく、ナイト・クラビング賛歌といえるだろう。一方で「Kamakura」や「黄昏のメモリーレーン」など、泡のように消えていく日々の暮らしの一場面を描写していくメロウなナンバーの数々も美しい。

真夜中の太陽と真昼の太陽──二つの太陽の下で育まれてきたG.RINAの音楽。次第にキナ臭さを増しているこの国で、その二つの太陽とも奪われようとしている今、彼女はあふれる愛情を注いで、かけがえのないものの大切さを伝えようとしている。


G.RINA『Lotta Love』

G.RINA
『Lotta Love』

(TOWER RECORDS)


G.RINA official website
http://melodyandriddim.tumblr.com/

G.RINA『Lotta Love』 Medley Music Video
G.RINA『愛のまぼろし feat. tofubeats』 MV


Live Schedule
G.RINA”Lotta Love”Release Party

12月2日(水)東京・恵比寿 NOS EBISU

LIVE:G.RINA & MIDNIGHT SUN
(guitar:KASHIF (PPP) keyboard:Ig-arashi Bass:厚海義朗 (藤井洋平 & TVSCOT / cero) drums:光永渉 (cero / Alfred Beach Sandai) trumpet:高橋一 (思い出野郎Aチーム) Baritone Sax:増田薫 (思い出野郎Aチーム) Dancer:Yacheemi (餓鬼レンジャー) / FUMI / NAMImonroe)
GUEST:tofubeats PUNPEE やけのはら LUVRAW
DJ:DJ JIN (RHYMESTER) MAL (PART2STYLE) やけのはら
MC:ZEN-LA-ROCK 他

others
11月18日(水)東京・渋谷O-EAST LIVE
11月22日(日)東京・渋谷LOUNGE NEO DJ
詳しくはG.RINA official websiteをご確認ください。

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