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パイレーツ・カヌー

2013.11.11

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京都を拠点に活動するアコースティック・バンド、パイレーツ・カヌー。幼少期をアメリカのアーカンソー州で過ごしたリード・シンガー/ギターのハント鈴加。タップダンスにも傾倒していたというマンドリンの河野沙羅。小さい頃からヴァイオリンを演奏し音楽大学を卒業、その後アイリッシュ・ミュージックに惹かれていった、ヴァイオリンの欅夏那子。さまざまな形でルーツ・ミュージックに触れていた彼女たちが2009年の夏に出会い、パイレーツ・カヌーは結成される。

彼女たちが奏でる世界観をわかりやすくイメージするなら、映画『オー・ブラザー!』で流れていた音楽もひとつの鍵となるだろう。パイレーツ・カヌーの音楽は、ブルーグラス、アパラチアン・ミュージック、アイリッシュ・ミュージックなどルーツに根差しながらも、それらの模倣に収まらずに自由でフレッシュな風通しの良さを持っていて、その音色からはしっかりと現在を感じさせる。

女性のみのトリオでのライブと並行して、ドブロギター、ベース、ドラムの男性3人が加わったバンド編成でのステージも展開するバイレーツ・カヌー。それぞれが持つ卓越した演奏力に裏打ちされたアンサンブルにのって、ナチュラルな響きを聴かせるハント鈴加の英語詞によるヴォーカルと、そこに寄り添う女性たちの美しいコーラス・ワークも聴きどころだ。

2013年3月にはオースティンで開催される音楽見本市SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)に出演し、あわせて北米ツアーも行うなど、彼女たちの音楽はより一層の注目を集めようとしている。小舟は大海へと漕ぎ出したばかりだ。

piratescanoethree
パイレーツ・カヌー
『Pirates Canoe Three』
On The Corner Records

official website
http://www.piratescanoe.com/

パイレーツ・カヌー 「Ballerina Meena Jane(MTV Iggy Live)」

パイレーツ・カヌー 「Guitar Blue」

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