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ザ・たこさん──中年の悲哀と中二の欲望が入り混じる、男のソウル・ミュージック

2017.08.21

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大阪を拠点に20年以上にわたって活動を続ける、ソウル・バンド〈ザ・たこさん〉。ファンキーでソウルフルなバンド・サウンドに、中年の悲哀と思春期から引きずりっぱなしの欲望が入り混じった男ならではのブルーズが滲むリリック、そして圧倒的な存在感を放つボーカリスト“悲しき怪人”安藤八主博のむさ苦しいほどに熱いステージングによって展開される〈ソウル・レビュー〉は、ジェイムズ・ブラウンやブルース・ブラザーズから、サウス・トゥ・サウス、誰がカバやねんロックンロールショー、ソー・バッド・レビュー、ザ・ナンバーワン・バンド、よしもと、昭和プロレス……などなどのエッセンスがごった煮になったコテコテのパフォーマンスで、一度でも目撃すればトラウマ必至のインパクトだ。

これまでに5枚のアルバムをリリースしてきた彼ら。2013年からは自ら主催する音楽フェス「ザ・たこさんの無限大記念日」を毎年開催しており、また過去5度にわたって出演してきたフジロックでも(苗場食堂やCafe de Parisなど)会場いっぱいに集まったオーディエンスを熱狂に渦に巻き込み、今や関西のみならず全国各地に熱狂的なファンを増やしている。さらには脚本家の宮藤官九郎をはじめアーティストからも熱い支持を集めている。

2016年10月にリリースした通算6作目となるニュー・アルバム『カイロプラクティック・ファンク No.1』は、肩こり・腰痛など寄る年波に勝てない憂鬱をパワフルなファンク・ビートで治癒していく「肩腰、背中」を筆頭に、あっけらかんとしたR&Bにネチっこいエロティシズムが共存する「お豆ポンポンポン」、2006年リリースの3rdアルバムに収録された彼らの代表曲「ナイスミドルのテーマ」をオオサカズ(ex.トラベルスイング楽団)を迎えて再録音した「新・ナイスミドルのテーマ」など、情けなさや馬鹿馬鹿しさも(半ば諦めや開きなおりも含みつつ)丸出しにして齢を重ねていく中年男性の生き様を(なぜかものまね漫談風なネタも挟みながら)殴り書きで描いていくような作品となっている。

2017年3月にはアルバム収録曲「カッコイイから大丈夫」が、大手自動車メーカーのCMソングに抜擢。ザ・たこさんが名実ともに「中年の星」となる日もすぐそこまで来てる!?

ザ・たこさん『カイロプラクティック・ファンク No.1』

ザ・たこさん
『カイロプラクティック・ファンク No.1』

(SHOUT! Production)


ザ・たこさん『ナイスミドル』

ザ・たこさん
『ナイスミドル』

(SHOUT! Production)


*リリース10周年を記念してCD再発。数量限定でアナログレコードも発売予定。

ザ・たこさん official website
http://www.the-takosan.com/


Live Schedule
ザ・たこさんのアイアンクローシリーズ 無限大記念日5追撃戦~渋谷クラブクアトロ編~

8月24日(木)東京・渋谷クラブクアトロ
出演
・ザ・たこさん
・大西ユカリ with オーサカ=モノレール
・DJ Sikisima

勝手にウッドストック
9月16〜18日(土〜月・祝) 神奈川・相模湖  みの石滝キャンプ場
(w/バンバンバザール、ハッチハッチェルバンド、知久寿焼、ポカスカジャン、イノトモ&塚本功、きいやま商店、たをやめオルケスタ、Gentle Forest Jazz Band 他)
*ザ・たこさんの出演は9月16日

なにわブルースフェスティバル
9月16・17日(土・日) 大阪・なんばHatch
(w/有山じゅんじ、上田正樹、フラワーカンパニーズ、三宅伸治、金子マリ presents 5th element will、木村充揮、シーナ&ロケッツ 他)
*ザ・たこさんの出演は9月17日

Other Live Schedule
8月27日(日)大阪・堺 ROUTE26(w/ギャーギャーズ、私の思い出、金佑龍 他)
9月18日(月・祝)大阪・大阪城公園 太陽の広場
9月24日(日)兵庫・西宮市民会館 アミティホール(w/THE BAWDIES、ギターウルフ、KING BROTHERS 他)
10月9日(月・祝)大阪・梅田シャングリラ(w/ハッチハッチェルオーケストラ、ロックンタスケロール&ザ・キャプテンスウィング 他)

詳細はザ・たこさん official websiteを参照ください。


*本コラムは2016年10月3日に初回公開された記事に加筆修正したものです。

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