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コン・ブリオ──フジロックで大きな反響を呼んだ、7人組のソウル・バンド

2016.11.21

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Con brio──音楽の発想標語の「活き活きと」「生気に満ちて」という言葉をバンド名に冠した7人組のソウル・バンド〈コン・ブリオ〉。

長いキャリアを持つドラマーのアンドリュー・ローバッカー、ベーシストのジョナサン・カークナー、ギタリストのベンジャミン・アンドリュース、そして19歳から地元で活躍していたというボーカリストのジーク・マッカーターを中心に、2013年にサンフランシスコで結成されたコン・ブリオは、60〜70年代ソウル/ファンクを基軸にしながら、現代にアップデートしたフレッシュなサウンドを聴かせる。

2016年7月には、ベック、ビースティ・ボーイズ、マヌ・チャオ、G・ラヴなど、数々のアーティストと名仕事を残してきたマリオ・カルダードJr.がプロデュースとミックスを手がけたアルバム『Paradice』を発表。ソウル、ファンクはもとより、ロック、ヒップホップ、ポップスのフィールドに訴求する楽曲のキャッチーさ。その魅力を十二分に引き出す、切れ味するどいバンド・サウンドの卓越。そして何よりも大きな存在感を放つのは、ボーカリスト=ジーク・マッカーターの圧倒的な歌唱力とカリスマ性だ。

2016年のフジロックに出演したコン・ブリオは、彼らは3日間(+前夜祭)のうちに3度もステージに登場。その3回とも観ることができたのだが、ソウル・マナーを踏まえながらもオリジナルなスタイルに進化させたような熱いステージングで、初見のオーディエンスも一気に巻き込んでいたのが印象的だ。中でもJB〜マイケル・ジャクソン〜プリンスの系譜に置きたくなるジークの華麗なダンスと(時にはバック宙も決める)柔軟な身のこなしを活かしたパフォーマンスを見れば、アメリカのボナルーなど世界各地の有名フェスで評判をかっさらっていったという噂も嘘ではないことがわかる。

音源もさながら、ライブでこそ真価を発揮するコン・ブリオ。大物バンドが多数出演したフジロックの中でも、ベストアクトに挙げる人が多かった。ヴィンテージ・トラブル、アラバマ・シェイクス、そしてブルーノ・マーズと並ぶ存在として、今後さらに注目度を高めるであろう彼らの初めての単独来日公演。見逃すわけにはいかない。

コン・ブリオ『Paradise』

コン・ブリオ
『Paradise』

(P-vine)


official website
http://p-vine.jp/artists/con-brio
http://www.thebandconbrio.com/



Con Brio Japan Tour 2016
2016年11月23日(水)大阪・SHANGRI-LA
2016年11月24日(木)東京・渋谷DUO MUSIC EXCHANGE
詳細はSMASH公式サイトを参照ください。

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