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イーライ・ペーパーボーイ・リード

2013.12.16

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音楽評論家である父が蒐集したブルースやソウルのレコード・コレクションを聴き漁って育った少年は、古いレコードに閉じ込められた空気を2000年代の今、甦らせる──マサチューセッツ州ボストンに生まれたイーライ・ペーパーボーイ・リードは、高校卒業後にミシシッピ州に移住し、現地のジューク・ジョイントで毎夜のように演奏し腕を磨いてきたという、ちょっと変わった経歴を持った若者だ。

2005年に自主制作盤『Sings “Walkin’ and Talkin’ (For My Baby)” and Other Smash Hits!』をリリース。60年代のソウル・レビューの熱気をそのまま再現したようなステージが評判を呼び、2009年にはFUJI ROCK FESTIVALで初来日を果たした。

2011年にはエミネムやマルーン5を手がけたマイク・エリゾンドをプロデューサーの迎えたメジャー・デビュー・アルバム『Come And Get It!』をリリース。その発表と前後してベースメント・ジャックスの楽曲にフィーチャリング・ヴォーカルとして起用されたり、ビヨンセ「Love On Top」をカバー演奏した動画が、ビヨンセ本人より賞讃されるなど、ソウルフルな歌声の魅力はジャンルを超えて注目を集めている。

また、2009年と2010年には、オーティス・クレイやバーバラ・リンといった伝説のソウル・シンガーたちを招いた〈ブルックリン・ソウル・フェスティバル〉を自ら企画。旧き佳きブルース/ソウル・ミュージックと、若いリスナーをつなぐ架け橋としての役割をも担う彼の活動に、同世代である日本の人気バンド=THE BAWDIESが共鳴。自らイーライの来日を企画し、2013年末にはTHE BAWDIESとイーライ・ペーパーボーイ・リードとのスプリット・ツアーも実現した。

観る者の魂を必ず鷲掴みにする、絞り出すようなシャウトと汗が飛び散るパフォーマンス。イーライ・ペーパーボーイ・リードは今夜もどこかのステージで、ソウル・ミュージックの伝統をアップデートしている。

イーライ・ペーパーボーイ・リード『Come And Get It』
Capitol(2010年)
official website
http://www.elipaperboyreed.com/

イーライ・ペーパーボーイ・リード「Come And Get It」Performance Video
イーライ・ペーパーボーイ・リード「Explosion」Live
イーライ・ペーパーボーイ・リード「WooHoo」Official Lyric Video
Eli “Paperboy” Reed × THE BAWDIES JAPAN TOUR 2013
12月15日(日)新木場 STUDIO COAST
12月17日(火)名古屋 CLUB DIAMOND HALL
12月18日(水)なんば HATCH

Eli “Paperboy” Reed 単独公演
12月19日(木)東京 新代田FEVER

公演の詳細・問い合わせは下記URLにてご確認ください。
http://thebawdies.com/special/eli/

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