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KASHIF──横浜を拠点に活動するギタリスト、静かに熱いソウルにあふれた初のソロ・アルバム

2017.05.23

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横浜を拠点とする音楽集団〈Pan Pacific Playa〉に所属するギタリスト、KASHIF(カシーフ)。以前本コラムでも紹介した〈JINTANA & EMERALDS〉のメンバーであり、また一十三十一、スチャダラパー、(((さらうんど)))、G.RINA、吉澤嘉代子といったアーティストたちのライブやレコーディングもサポートする、注目のミュージシャンだ。そんな彼が、初のソロ・アルバム『BlueSongs』を完成させた。

イラストレーター永井博が手掛けた青いポートレートが目を引く『BlueSongs』は、リード・トラック「The Night」をはじめとする3曲にデュエットで参加した一十三十一と、作詞を手掛けたイルリメこと鴨田潤のゲスト・ミュージシャン2名、そしてマスタリングを担当した砂原良徳以外、ボーカルからトラックメイキングに至るまでのすべてをKASHIF自身が宅録で作り上げた。

テクノやエレクトロニカから、ブラック・コンテンポラリー、ニュー・ジャック・スウィング、ニュー・ソウルなどの影響を反映した打ち込みのトラックは少ない音数で淡々とした印象を受けるが、そこにアーニー・アイズレーやプリンス、高中正義、渡辺香津美あたりの影を感じさせるエレキギターが、時折エモーショナルな表情を表出させる。その瞬間がたまらない。またKASHIF本人によるボーカルも、80年代のシティポップを彩った男性シンガーたちのように青さを少し残した甘い歌声で、どこか歌謡感を匂わす後味に着地しているのも面白い。

これから暑くなる一方の季節をクールダウンさせつつも、どこか身体の真ん中あたりを震わせては静かに熱くさせていく──現在進行形アーバン・ソウルの傑作だ。

KASHIF『Blue Songs』

KASHIF
『BlueSongs』

(Billboard Records)


official website
http://stringsburn.com/

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