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RIDDIMATES──アフロ、ファンク、レゲエ、カリブを縦横無尽にミクスチャーしていくブラス・ロッカーズ

2017.07.05

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REGGAELATION INDEPENDANCEやHei Tanakaなどでも活躍するサックス奏者・Cross Youを筆頭とする6人が、アフロ・ビート、レゲエ、ファンク、カリブ音楽などを縦横無尽にミクスチャーしていく〈ブラス・ロッカーズ〉なインストゥルメンタル・バンド=RIDDIMATES(リディメイツ)。

2014年に本コラムでも紹介した4thアルバム『JOY』を発表後、メンバーの脱退・加入を乗り越えながらも各地のフェスやイベントに出演しては、確実にオーディエンスを躍らせてきた彼ら。約3年ぶりの新作となるアルバム『OVER』は、バンドの持ち味でもあるサックス2管の掛け合いに象徴されるスリリングなサウンドや粘っこいグルーヴを基軸にしながら、前作で垣間見せたポップな側面をさらにカラフルに発展させたような意欲的な作品となった。

これまで以上にファンク濃度を高くした「For The Beats」で幕を開ける本作は、エキゾチックな生音ダンスホール・レゲエ「Come On」、モッドなテイストなんかも感じさせる「Walk Song」、高速アフロビートとポストロックとダブを融合させたような「Over Against」と、これまでのRIDDIMATESが築いてきたサウンドを踏襲しながらも、随所に異色で異端なチャレンジが織り込まれた楽曲が並ぶ。

中でも、先行EPとして発表された「Swandive」は、STAXあたりのサウンドを想起させるような、ゆったりと大らかなグルーヴを感じさせるファンク・チューン。そしてCross Youの学校の先輩でもある児玉奈央をフィーチャーしたボーカル曲「Love Land feat. Kodama Nao」は、ちょっとパンキッシュなロックステディといった面白いアレンジで、RIDDIMATESの新機軸を窺わせる。

これまでのRIDDIMATESのサウンドが、各楽器の音色で埋め尽くすような印象だったとすれば、今回の『OVER』は余白を活かしたクールなアレンジ。そのぶんメンバーそれぞれのプレイの妙味、間合い、リズムやメロディラインが複雑に絡みあうアンサンブルの醍醐味を一層感じられるようになったのではないか。より芳醇なグルーヴを手にしたRIDDIMATESは、さらに多くの人々の身体を揺らすことだろう。


RIDDIMATES『OVER』

RIDDIMATES
『OVER』

(Roman Label / BAYON PRODUCTION)


official website
http://brassrockers.com/





live schedule
『OVER』RELEASE PARTY!! ONEMAN SHOW!!

2017年7月22日(土)東京・渋谷WWW
Guest Vocal 児玉奈央/Gueat Dj : 角張渉

other live schedule
名古屋 WORLD BEER SUMMIT 2017
2017年8月6日(日)愛知・名古屋 久屋大通公園 久屋広場

はこだて国際民俗芸術祭 2017
2017年8月8日(火)北海道・函館 元町公園 公会堂前

札幌 CROSS CITY JAZZ LIVE 2017
2017年8月10日(木)北海道・札幌 クロスホテル札幌前特設ステージ

兵庫 ONE Music Camp 2017
2017年8月26日(土)兵庫・三田アスレチック 野外ステージ

鳥取 HELLO NEW DAY 2017
2017年10月21・22日(土・日)鳥取 FBI大山

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