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Polaris──制作環境を一新し、フレッシュな感覚で作り上げた約2年9ヶ月ぶりの新作

2017.12.04

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あぁ 深く 青く 胸の奥には
とどく ひびく ようで
君の つづく つづく 話しさ

君のあるく街 風にゆられて
涙 ほほえんで 水平線に

君のゆく空に 広がる世界
走る 時の中 会えてよかった
(「とどく」より)


ギター/ボーカルのオオヤユウスケと、ベースの柏原譲からなる、Polaris(ポラリス)。2001年11月にデビューした彼らは、強靭なグルーヴの上に描き上げていくドラマチックな音響と、日々の生活に浮かびあがる想いを叙情的に切り取っていく歌で、長く愛され続けてきたバンドだ。

オオヤは自身のソロ・プロジェクト〈SPENCER〉での活動や、他のアーティストのプロデュース・ワークも展開。また柏原はPolaris以前より活動を続けているフィッシュマンズをはじめ、東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一、加藤隆志とのバンド〈So Many Tears〉などのバンドとしての活躍に加え、数々のプロデュースも手掛けている。

個々の動きに重点を置いた時期を経て、2012年よりPolarisとしての活動を本格的に再開。2015年にはあらきゆうこ、茂木欣一、mito、原田郁子、勝井祐二らをゲストに迎えた6thアルバム『Music』を発表。その後はライブ活動を展開しながら、次なるステップへ向けての制作作業を続けてきた。

前作『Music』から約2年9ヶ月ぶりの新作となる『走る』は、レーベルやスタッフなど制作環境を一新して作り上げられたミニ・アルバムだ。ここ最近のライブをサポートしてきたNabowaの川上優がドラムとして参加。エンジニアにはLOSTAGEやトクマルシューゴの作品を手がけ、ギタリストとしてもACOやLOVESなどで活躍する岩谷啓史郎を迎えて制作された『走る』は、シンプルなアンサンブルながら無限の広がりを感じさせる音と言葉が美しいリード曲「とどく」をはじめ、レゲエのようでネオアコのようなアレンジが面白い「namioto」、ミニマルなトラックにロマンチックな言葉たちが幻想的に踊る「cyan」などオリジナル曲5曲に加えて、フィッシュマンズ「SEASON」のカバーを収録。これはもちろん柏原が長く活動してきたバンドの楽曲だが、この曲自体はオオヤがアマチュア時代から好んで聴いていた曲で、ソロの弾き語りでも歌っていたのだという。

これまでのキャリアで培ったスキルやセンスが惜しみなく注がれながら、どこかバンド結成当初のようなフレッシュさも感じさせる、ミニ・アルバム『走る』。ここから走る先に、Polarisがどんな景色を見せてくれるのか。期待あふれる一枚だ。

Polaris『走る』

Polaris
『走る』

(bud music, inc.)


official website
http://polaris-web.com/



Polaris『走る』Release One Man Tour
12月10日(日)愛知・名古屋 TOKUZO
12月16日(土)東京・渋谷WWW
12月17日(日)大阪・梅田 Shangri-La

Polaris 『走る』Release Tour
2月10日(土)福井・CHOP w/Nabowa
2月25日(日)岡山・cafe.the market mai mai
2月26日(月)広島・Live Juke
3月9日(金)新潟・Live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE
3月10日(土)金沢`puddel/social
3月25日(日)京都・磔磔

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