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ゴーゴー・ペンギン──エレクトロニカからの影響を卓越した演奏でジャズと融合させるUKピアノ・トリオ

2018.02.12

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マンチェスターの王立ノーザン音楽大学で知り合ったクリス・アイリングワース(ピアノ)とロブ・ターナー(ドラム)、そしてリーズ音楽大学でジャズを学んでいたニック・ブラッカ(ベース)。マンチェスターのジャズ・コミュニティで出会った3人からなるピアノ・トリオ〈ゴーゴー・ペンギン〉。

2009年より地元マンチェスターのジャズ・クラブなどでライブ活動を開始した彼らは、メンバー3人とも20代。テクノ、ダブステップなどエレクトロニック・ミュージックから受けた影響を、アコースティックな楽器編成で表現していくユニークなバンドだ。2014年に発表した2ndアルバム『V2.0』がマーキュリー・プライズにノミネートされ、2015年にはブルーノートと契約。高い評価を集めたブルーノート移籍第1弾『Man Made Object』(2016年)に続くニュー・アルバム『A Humdrum Star』を発表した。

これまでにもジャズをサンプリングして新たな表現を生み出してきたトラックメイカーやアーティストはいたが、彼らの場合はエレクトロニカやポストロックをサンプリングしていく感覚で、純然たる生演奏によってジャズにクロスオーバーさせる。実際、曲のもとになるスケッチはシーケンス・ソフトで制作しているそうで、普通のセッションではなかなか自然に出てこないであろう複雑なフレーズをプログラミングしたものを、卓越した演奏力をもとに人力で再現していくような方法で、新たな楽曲を作り出していく。

ロバート・グラスパーやサンダーキャットなど、ここ数年で注目されているUSジャズに顕著なR&Bやヒップホップの影響下にある心地よいズレや揺らぎを孕んだグルーヴとは一線を画した、スクエアなビート。そこに時折表出する生演奏ならではのダイナミズムや、オーガニックな肌触りのあたたかくも流麗な響き、そして個々のプレイヤーの創造性から飛び出すスリリングなインプロヴィゼーションが渾然一体となって、美しくいびつな独自の音楽を生み出している。

ゴーゴー・ペンギン『A Humdrum Star』

ゴーゴー・ペンギン
『A Humdrum Star』

(Blue Note/ユニバーサルミュージック)


official website
http://gogopenguin.co.uk/
https://www.universal-music.co.jp/gogo-penguin/




Live Information
2018年2月19〜21日(月〜水)東京・表参道 ブルーノート東京
2018年2月22日(木)愛知・栄 名古屋ブルーノート
詳細はコチラを参照ください。

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