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優河──注目のシンガー・ソングライター、表現者としての変化の萌芽を感じさせる2ndアルバム

2018.03.08

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あの夜に消えた
あなたとの魔法
風がさらっていった
あの唄みたいに

降りしきる雨が
突然止んで
虹も出さずに乾いた
いつかの空に似ていた
(「魔法」より)


2015年に1stフルアルバム『Tabiji』をリリースして以来、聴く者の心を激しく震わせるような無二の歌声で着実に支持を集めてきた、シンガー・ソングライター〈優河(ゆうが)〉。

ゴンドウトモヒコ(anonymass、METAFIVE)がプロデュースを手掛けた前作『Tabiji』は、アイリッシュやフォーク、グレゴリアン・チャントなどのエッセンスを取り入れながら、彼女の歌の持つ無限の可能性を引き出した傑作だった。その後、ライブ活動と並行して、ジョイントツアーをともに回ったおおはた雄一との共作『町灯りの夢』を発表するなど精力的な活動を展開してきた優河が、待望の2ndアルバム『魔法』を完成させた。

優河自身と、前作にも参加した千葉広樹(Kinetic、サンガツ他)の共同プロデュースによって作り出された今作は、岡田拓郎(ex.森は生きている)、神谷洵平(赤い靴)ら若手実力派ミュージシャンとのセッションをベースに、フォーク・ロック~アメリカーナへと表現の幅を広げた。楽曲によっては、彼女自身もエレキギターを演奏。これまでアコースティッック・サウンドとした幽玄な印象から、あえてネガティブな感情もさらけ出していく人間臭さも漂わせる。

さまざまな出会いと別れを経たことで、表現者として凛とした強さが生まれてきた優河。アルバム『魔法』は、新たな歌の世界へと向かい出す、変化の萌芽を感じさせる傑作だ。

忘れかけてた
君がどこか遠く
この手が届かないとこへ行くなんて
さよならの声はいつも心の奥で
知らない誰かが扉を叩くように
聴こえる
(「さよならの声」より)




優河『魔法』

優河
『魔法』

(P-VINE)



優河ニューアルバム「魔法」リリースツアー
4月13日(金)東京・渋谷クラブクアトロ
4月17日(火)大阪・梅田シャングリラ
4月18日(水)愛知・今池TOKUZO
メンバー:優河(Vo,Gt) / 千葉広樹(B) / 岡田拓郎(Gt) / 谷口雄(Key) / 神谷洵平(Drs)

official website
http://www.yugamusic.com/

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