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カネコアヤノ──インディー・シーンで注目のシンガー・ソングライター、新章突入の充実作

2018.04.24

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2012年に自主制作によるCD『印税生活』を発表し、2014年にはアルバム『来世はアイドル』でデビューした、カネコアヤノ。弾き語りとバンド形態によるライブ活動を展開する、シンガー・ソングライターだ。

2016年にそれまで所属していた事務所を離脱し、現在のマネジメントと共に新たに始動した彼女は、2016年4月に初の弾き語りアルバム『hug』を皮切りに、ライブ盤やLP、7インチ、カセットシングルなどさまざまな形態の作品を、あえて流通には乗せずにライブ会場やオフィシャル通販などの限られた販路でのみ販売され、口コミで話題が広がって未流通盤はいずれも即日完売したという。草野マサムネや向井秀徳などからも支持を得るなど、その注目度はとどまるところを知らない。

また音楽活動以外にも、2016年にはロロ主宰の三浦直之が作・演出を手掛けた舞台『光の光の光の愛の光の』や、彼女自身が主題歌/挿入歌を手掛けた映画『退屈な日々にさようならを』(今泉力哉監督)に出演するなど役者やモデルとしても活動をしている。

周囲の環境をガラリと変えてからは初となるフル・アルバム『祝祭』は、20代女性のめまぐるしく変わる感情をさらけ出したようなリリックを、どこかイノセントな印象も漂う個性的な歌声に心を奪われる。林宏敏(g/ex.踊ってばかりの国)、本村拓磨(b/Gateballers)、Bob(dr/HAPPY)からなるバンドは、2016年以降の活動を共にしてきた盟友たち。余計な装飾を排したネイキッドなサウンドが、カネコアヤノが描く心象風景をさらに濃密なものにしていく。一方で、彼女のもう一つの魅力である弾き語り曲も3曲収録。新章に突入したカネコアヤノの表現欲がギュッと凝縮されたような傑作だ。



カネコアヤノ『祝祭』

カネコアヤノ
『祝祭』

(we are)



カネコアヤノ 東名阪 単独演奏会 2018
6月23日(土)東京・渋谷 WWW
6月29日(金)大阪・心斎橋 Live House Pangea
6月30日(土)愛知・名古屋 今池TOKUZO

カネコアヤノ TOUR 2018 “祝祭”
5月4日(祝) 神奈川・横浜 日ノ出町試聴室その3
 出演:カネコアヤノ/柴田聡子(弾き語り2マン)
5月6日(日)群馬・高崎 WOAL
 出演:カネコアヤノ(弾き語りワンマン)
5月11日(金)広島・広島 4.14
 出演:カネコアヤノ/シャムキャッツ(バンドセット2マン)
5月13日(日)京都・二条 nano
 出演:カネコアヤノ(バンドセット ワンマン)
5月27日(日)石川・金沢HARMONIE
 出演:カネコアヤノ(弾き語り)/折坂悠太/noid
6月2日(土)岡山・岡山 禁酒会館
 出演:カネコアヤノ(弾き語りワンマン)
6月3日(日)福岡・大名 LIV LABO
 出演:カネコアヤノ(弾き語りワンマン)
6月8日(金)北海道・札幌 Sound Lab mole
 出演:カネコアヤノ/シャムキャッツ(バンドセット2マン)
6月9日(土)北海道・札幌 キノカフェ
 出演:カネコアヤノ/その他の短編ズ(弾き語り2マン)
6月15日(金)宮城・仙台 SENDAI KOFFEE
 出演:カネコアヤノ(弾き語りワンマン)
6月16日(土)秋田・大仙 matou(美容室)
 出演:カネコアヤノ/ほか(弾き語りライブ)


official website
http://kanekoayano.net/

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