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ギブ・ミー・ラブ~ジョージ・ハリスンはあの世で何を想っているのか

2014.07.24

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ロック・ミュージシャンといえば、過去でもなく未来でもなく、ただこの瞬間を生き切っているようなイメージがあるのだけれど、実は多くのアーティストが、前世について歌っている。
もうすぐ、お盆だ。
今日はアーティストたちの死生観について紹介しよう。

俺の前世のどこかの話だ
苦悩と血の人生だった
暗黒は美徳で、道は泥だらけだった


ボブ・ディランは「シェルター・フロム・ザ・ストーム」の出だしでそう歌った。彼は今ある苦しみが、前世から持ち込んだ何かのように表現したのだ。

聖なるモーゼよ
僕は幽体離脱していたのです
霊に会いました
彼はここにいたのです
僕の知らない、でも僕の遠い先祖です


エルトン・ジョンは「ボーダーソング」の中で、過去生を語ることで、今は異国に暮らす人が霊的な親族である可能性を歌った。

宇宙の向こう側で安住の地が見つかればいいが
そうでなくても、俺は戻ってくるさ
雨粒として、それとも、ハイウェイマンとして


ジョニー・キャッシュがウィリー・ネルソンらと組んだユニット、ハイウェイメンの「ハイウェイマン」は、ひとりのアイルランド人の転生をテーマにした歌だ。かつて追いはぎだった男は、船乗りになり、ダムの建設現場を指揮し、近未来では宇宙飛行士になっている。キャッシュは最後の宇宙飛行士のパートを担当し、そう歌ったわけだ。

誰もが死後の世界と生まれ変わりを信じている。
それはミュージシャンたちにとっても同じだ。
だが、この歌を最初に聴いた時、少なからずショックを受けたものだ。

愛をお与えください
愛をお与えください
この世に平和をお与えください


ジョージ・ハリスンの「ギブ・ミー・ラブ」はそんな歌詞で始まる。だが、そこからが、問題なのだ。

命をお与えください
命をお与えください
私を生まれ変わり(輪廻転生)から解放してほしいのです


ジョージがインド哲学に傾倒していたからこそ、の歌詞なんだろうけれど、今、ジョージはあの世で何を想うのだろうか。
確かに、ジョージが言うように、ひどい世の中だけれど、少しでもいい世界になってくれて、その想いを次の世代にも託して、そしてもっともっと素晴らしくなっているだろう世の中にまた生まれ落ちることを望むことはいけないことなのだろか。

僕らが先祖に対して誓えることがあるとすれば、それは何なのだろう。




George Harrison『Living in the Material World』
Capitol

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