TAP the ROOTS

尊厳死のニュースを聞いてディランの「天国への扉」を改めて耳にしてみる

2014.11.06

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アメリカ合衆国オレゴン州の女性、ブリタニー・メイナードさんが余命半年を残し、30歳になる前に尊厳死を選んだことがニュースを賑わせている。

尊厳死、という言葉を聞くと思い出すのが、グレイトフルデッドというバンドだ。
1965年にデビューし、サイケデリック文化を代表するようなライブ・バンドは、グループの象徴的な存在だったギター&ボーカルのジェリー・ガルシアの死後も、その人気は衰えることがない。

彼らのグループ名、グレイトフルデッドは、「感謝する死者」といった意味である。
負債を抱えたまま死に、埋葬されることのない死者のため、なけなしの金を出した旅人にその後、幸運が訪れたという民話からできた言葉だとも言われている。

このグレイトフルデッドをバックに、ボブ・ディランが「天国への扉」を披露したのは、1987年のツアーのことだ。



♪ママ、このバッジを外してくれよ
 もう、使えるようなことはないのさ
 暗く、本当に暗くて見えなくなってきた
 よ
 天国の扉をノックしているような気分
 さ♪


この曲は1973年、映画「ビリー・ザ・キッド」のために書かれた。映画の中では、銃に倒れたシェリフの気持ちを代弁するように使われている。

♪ノック、ノック、天国の扉をノック
 しているのさ♪


曲の最後は最初、そう繰り返されるだけだった。
だが、1986年頃から、ディランは最後にこんな一節を付け加えるようになっていた。

♪ノック、ノック、天国の扉をノック
 しているのさ
 これまで、何度も何度もそうしてきた
 ように♪


死後の世界を信じる人。生まれ変わりを信じる人。様々だ。

ディランやグレイトフル・デッドとも親交のあったウォーレン・ジヴォンは2003年、この楽曲を録音したすぐ後に、天国へ旅立っている。



ウォーレン・ジヴォン『Wind』
Artemis Records

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