TAP the SONG

永積崇が竹中直人に歌ってくれた「サヨナラCOLOR」から生まれたラブ・ストーリー

2016.04.15

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竹中直人がオリジナル脚本『ミセス「洋燈」へ』を初めて読んだとき、「サヨナラCOLOR」のことが頭に浮かんできたという。

普通に撮影したら30分から40分ぐらいになるその脚本を長編映画にするために、竹中は脚本家の馬場当に相談した上で、自身の体験やアイデアを織り込んで甘くてすっぱくて切ないラブ・ストーリーに仕上げて、そこから映画化に邁進することになる。

SUPER BUTTER DOGの永積タカシくんが僕の家に遊びにきてくれて、ギターを弾きながら「サヨナラCOLOR」を歌ってくれたんです。
その時のタカシくんの歌がほんとうに心に染みてね、「この歌をテーマに映画を撮りたい」と思ったんです。


日本にはその昔、歌謡映画というジャンルがあった。
ヒット曲を題材にした映画が次々と作られていた時代のことだ。

しかし主題歌にしたいほどの歌への思いを監督が先に持っていて、そこからインスパイアされた映画が生まれてくるのは稀だった。
だが竹中にとってそれは以前にも経験したことがある、ごく自然な成り行きだったという。

大学生のころ映像演出研究会に所属していたんです。そのとき、自分が大好きだった、フォークデュオ「古井戸」の歌を題材に監督、脚本で『ポスターカラー』という8ミリフィルムで映画を撮ったことがあるんですね。


「ポスターカラー」という歌から生まれたアマチュア映画を作った体験が、映画『サヨナラCOLOR』の誕生につながっていく。
キーワードは”カラー”だった。

「ポスターカラー」作詞・作曲 仲井戸麗市

 こんな小さなポスタ-カラ-で 何を描こうか
 君の事を想い出して描いてみます

 黒い下駄をひっかけて 
 カランコロン カランコロンって
 君はいつも僕を 想っていたでしょう

 オレンジジュ-ス飲みたいわ わたし 白が似合うでしょう
 噴水の水はいつも きれいすぎるわ

 紅茶にしますか
 ミルクはどうしますか



原田知世を主演に迎えた映画には中島みゆきを筆頭に、無二の友である忌野清志郎をはじめとするシンガーやミュージシャンも参加して完成した。
忌野清志郎は2005年に映画が公開になったとき、主演の原田知世と監督の竹中にこんな温かいメッセージを贈っている。

本当にあるかもしれない、素敵なラブ・ストーリー。
遠い甘い思い出と現実が、 織り成す美しい物語。
原田さんと竹中監督の魅力に心より拍手。
(忌野清志郎)


「サヨナラCOLOR」という楽曲からインスピレーションを受けた映画にふさわしく、作詞作曲したハナレグミこと永積崇、映画本編にも出演しているクラムボン、Nathalie Wiseスチャダラパーなどの面々が参加したサウンドトラック盤が作られた。

そのサントラ盤『サヨナラCOLOR~映画のためのうたと音楽』には、エンディングを締めくくったハナレグミ&忌野清志郎の「サヨナラCOLOR」も収録されている。<参照コラム・サヨナラCOLOR~国分寺三中の先輩と後輩のデュエット」



そんな思い出深い「サヨナラCOLOR」を、竹中が自分でレコーディングしたのは2011年にリリースしたアルバム、『竹中直人のオレンジ気分』のときだ。
こうして竹中直人の特別な一曲となった「サヨナラCOLOR」のアナログ盤が、2016年のレコード・ストア・デイ限定でリリースされる。

そこから旅立つことは とても力がいるよ
波風たてられること きらう人 ばかりで
でも 君はそれでいいの? 楽がしたかっただけなの?
僕をだましてもいいけど 自分はもう だまさないで
サヨナラから はじまることが たくさん あるんだよ
本当のことが 見えてるなら その思いを捨てないで


アナログ さよならカラー
WHAT IS ” RECORD STORE DAY ” ?
4月16日に全世界で開催されるレコード・ストア・デイとは、レコードショップに行き、アナログレコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する、年に1度の祭典です。


4/16(土)レコード・ストア・デイ当日には、「サヨナラCOLOR」のアナログ限定盤をリリースする竹中直人さんが、HMV record shop渋谷にてトークショーとサイン会を開催。トークショーにはこのレコードのプロデュースを手掛けた高木完さんが登壇。また、RECORD STORE DAY JAPANを主催し、本サイトTAP THE POPのメインライターである佐藤剛が進行役を務めます。

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【RECORD STORE DAY開催記念】
HMV record shop渋谷 × 竹中直人 × 高木 完 × 佐藤 剛 トークセッション

4月16日(土) 19:30~20:30(終了予定)
HMV record shop 渋谷 1F特設イベントスペース
■TALK
竹中直人
高木 完
■進行
佐藤 剛(音楽プロデューサー、文筆家)

イベントの詳細やサイン会の参加方法などは、イベント告知ページをご確認ください。
http://recordshop.hmv.co.jp/events/28992/

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