satisfaction_title

TAP the SONG

「サティスファクション」はキースの40分のいびきと一緒にカセット・テープに録音されていた①

2015.06.06

ローリング・ストーンズの名前を世界に知らしめた名曲「サティスファクション」の原型は、40分のいびきと一緒にカセット・テープレコーダーで録音されていた。

その曲を書いた確かな記憶が、キース・リチャーズにはなかった。
しかし夢の中で何かが閃いたような気がして、翌日テープを聴くといびきといびきの合間に、ギターのリフが確かに残っていたのだった。

単なる大まかな曲想だけだったが、キースにはそれで十分だった。

キースが夢で閃いたギターリフを録音することになったのは1965年5月6日の夜、ローリング・ストーンズがフロリダ州のタンパ・ベイエリアにある、ジャック・ラッセル・スタジアムでコンサートを行った翌日の未明のことだ。

I can’t get no satisfaction
I can’t get no satisfaction


アメリカの若者たちのフラストレイションが、キースの夢に届いたのかもしれない。

ジャックラッセルスタジアム1

舞台最前列に陣取った警察官と200人ほどの若者たちが激しくやりあったことは、翌朝の地元セント・ピーターズバーグ紙に、大きく報じられていた。

ジャックラッセルスタジアム2

宿泊先のクリアウォーターのモーテルにあるプールサイドで、ミックとキースはギターのリフから曲を仕上げていった。

当時のミックと俺の典型的な合作だ。
曲と基本的なアイデアはたいてい俺が作る。
ミックはそこを埋めて、面白いものにするっていう仕事を引き受ける


最初のレコーディングはツアーの合間、シカゴのチェス・レコードで6月10日に行われた。
キースはそのリフが、マーサ&ザ・ヴァンデラスの「Dancing in the Streets」のリフに似ていないかと、かなり気になっていたという。

だが偶然にギブソン社から彼の元に送られてきたファズ・ボックスのサンプル品が、そのリフを一変させることになった。

ファズ・ボックスを使ったファズ・トーンによる有名なギターのリフは、ツアー中にロスアンゼルスのハリウッドにある、RCAスタジオでマルチテープにダビングされた。

その時のギターはまさに、「I can’t get no satisfaction(満足できないぜ)」と言わんばかりに炸裂したのだった。

「サティスファクション」はキースの40分のいびきと一緒にカセット・テープに録音されていた②へ続く>


スポンサーリンク

関連アーティスト

関連するコラム

[TAP the SONG]の最新コラム

このコラムへの感想・コメントを書く

Pagetop ↑