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TAP the SONG

バディ・ホリーをカヴァーしたストーンズの「ノット・フェイド・アウェイ(Not Fade Away)」

2014.03.21

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長年にわたって歌い継がれて広く親しまれるようになった楽曲を、スタンダード・ソングという。時空を超えて、国境を越えて生きるスタンダード・ソングは、歌い手や演奏家によっていつも新しい息吹が加えられている。

1940年代から50年代にかけて、アメリカでは映画やミュージカルから、たくさんのスタンダード・ソングが生まれた。それらの楽曲は多くのミュージシャンにカヴァーされて、世界中に広まっていった。

ビートルズは初期のレコードで、ロックンロールやミュージカル・ナンバー、リズム&ブルースなどをカヴァーしている。それが若者たちから熱狂的に受け入れられて、1960年代に世界はロックの時代を迎えた。

ローリングストーンズやボブ・ディランは、地味だった黒人ブルースや忘れかけていた伝統的なフォークを再発見し、そこに新しい血を注ぎ込んでよみがえらせた。

今ではそのビートルズやローリングストーンズ、ボブ・ディランの作った楽曲が、たくさんのシンガーやバンドに継承されて、世界の新しいスタンダード・ソングになっている。

3コードを使ってポップな曲を作る天才と言われたバディ・ホリーが、自分のバンドであるクリケッツとは別に、ソロで出した第1弾が「Words of Love」だ。当時はヒットしなかったが、7年後にビートルズがカヴァーして世界的に有名な曲になった。

その後にクリケッツ名義で出した「Oh Boy」のB面に入っていた「ノット・フェイド・アウェイ(Not Fade Away)」は、ボ・ディドリーが発明したと言われるジャングル・ビートを使った曲だった。

ポップス研究家としても知られた大瀧詠一は、「ドラムが段ボールを使用している。後にストーンズがカヴァーしてミック・ジャガーに合った曲のように思われていますが、オリジナルはバディ・ホリーだ」と語っていた。



ところがストーンズがカヴァーした「Not Fade Away」を聞くと、ジャングル・ビートが強調されていて、まるでボ・ディドリーの曲をカバーをしたかのように聴こえる。



白人のカントリーや黒人のR&B、ブルースなどが混ざり合って出来たロックだからこそ、シンガーやプレーヤーによって実に様々な表情を見せてくれるということがよくわかる。

「Love is love and not fade away (愛は愛 そして 色あせない)」という歌詞のように、スタンダード・ソングもまた、いつまでも色あせないものなのだ。

これはグレイトフルデッドの長尺ヴァージョン。


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