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ロッド・スチュワート27歳〜True Blueに込めた自信と自嘲

2021.04.15

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1972年、ロッド・スチュワートはフェイセズに加入して3年目を迎えた。
1月10日生まれのロッドは、年明け早々に27歳になった。
当時、フェイセズは2ndアルバム『Long Player』のセールスを着実に上昇させながらアメリカツアーを終え、イギリスに戻ってきたばかりだった。
その頃のフェイセズの人気といえば、アメリカの2万席あるスタジアム公演が、ほんの数日間で売り切れるほどの人気だった。
フェイセズに加入してからのロッドは、バンドの活動と平行して、ソロシンガーとしてのアルバムもヒットチャートに叩き込む、まさに“二足のわらじ”をはくスター歌手だった。
この年、ロッドは4枚目のソロアルバム『Never a Dull Moment』を発表し、ソロアルバムとして前作にあたる『Every Picture Tells A Story』(1971年)に続き2作連続で全英アルバムチャート1位獲得を果たすこととなる。
そこにはボブ・ディランの「Mama You Been on My Mind」や、ジミ・ヘンドリックスの「Angel」、エタ・ジェイムズの持ち歌として有名な「I’d Rather Go Blind」、そしてロッド自身が敬愛して止まないソウルシンガー、サム・クックの「Twisting the Night Away」など、ジャンル・国籍・人種を超えた名曲たちが収録されていた。
この頃のロッドのカヴァー選曲、及びアレンジのセンス、そして何より歌唱のクオリティーは、後に更なる成功を遂げてゆく彼の音楽キャリアにおいて“最盛期”と言っても過言ではないくらいに優れている。




前作アルバムからのシングルカット曲「Maggie May」が大ヒットを記録して期待が高まる中、この『Never a Dull Moment』のオープニングナンバー「True Blue」はロッドと盟友ロン・ウッドによって共作された。
そして、この曲はソロとバンドの垣根を超えて、フェイセズの全メンバーが揃った編成でレコーディングされたという。
曲調もサウンドも“完璧”と言ってもいいほどに、当時の彼やバンドの充実振りがうかがえる一曲となっている。
興味深いのは、ロッドが綴った歌詞である。
そこには、彼自身の華々しい成功とかけ離れた感情、そして自分の“生い立ち(労働者階級)”への意識が描かれているかのようだった。


百万長者なんて無理な話さ
ママ、俺はそんなものには興味ないぜ
レーシング用の馬なんか持ってないさ
ポルシェだって夢のまた夢だよ
俺がジェット機なんか買える訳ないだろう
株式取引では、俺なんか何の影響もないぜ


この歌詞は、彼が27歳で手に入れていた成功とは“反対”のこと歌っている。
当時のロッドは、大邸宅、何台ものスポーツカー、何頭もの馬を持てるほどのスター歌手だった。
確かに自家用ジェット機は持っていなかったかもしれないが、サッカーの試合を観戦したくなったら、一機くらいはチャーターしてスコットランドまでひとっ飛びすることぐらいはできただろう。
そして…この曲のラストの部分にはちょっとした“皮肉”が込められているのだ。
終奏に入るところで、当時ロッドが所有していたランボルギーニのエンジン音が重ねられているのだ。
それはまるで、歌詞の中に登場する「俺=自分」をからかっているかのようだった。
ロッドはファンに自分の成功を知らしめていると同時に、自らの成功を嘲笑っていたのだろうか?
その曲のタイトルを「True Blue=自己の主義に忠実な人」としたところにも、なにか皮肉めいたメタファーを感じずにはいられない。
その最高にロールしたグルーヴから、27歳にしてスター歌手になった男の“自信”と“自嘲”が聴こえてくるようだ。

ロッド・スチュワート『Never a Dull Moment』

ロッド・スチュワート『Never a Dull Moment』

(1972/Mercury)




こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






【山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR
“ちょっと長い関係の歌旅2021”】


2月20日(土)福岡 Bassic.  
2月21日(日)札幌 Beggars Harlem 
2月27日(土)新潟 Live Bar Mush
2月28日(日)下北沢 Laguna(限定20名入場可+配信ライブ)
3月12日(金)久留米 農と音
3月13日(土)熊本・八代 7th chord 
3月14日(日)大牟田 陽炎
3月16日(火)行橋 Memphis
3月18日(木)東広島 pasta amare  
3月19日(金)大阪 新世界ヤンチャーズ
3月20日(土)静岡・御前崎 Cook House椿
3月21日(日)名古屋 ROLLINGMAN
4月3日(土)山形 ヱレキ酒場オリハント 
4月4日(日)秋田 カウンターアクション 
4月8日(木)長崎 R-10 
4月10日(土)和歌山 OLD TIME
4月11日(日)所沢 音楽喫茶モジョ 
4月12日(月)横浜 Bar Take’s
4月15日(木)小郡 ジラソーレ〜8周年記念スペシャルライブ〜
4月17日(土)徳島 デラシネ
4月18日(日)高知 A’bar
4月21日(水)福岡 Bassic.(限定15名入場可+配信ライブ+TOUR総括スペシャルトーク&スライドショー)


↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12634659162.html






【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”春夏】


5月1日(土)岡山Desperado 
5月2日(日)島根(出雲)Bar Soul  
5月3日(月・祝)鳥取(米子)シンワンメイク
5月4日(火・祝)昼-鳥取(米子)スナックCandy  
5月4日(火・祝)夜-鳥取(米子)LiveたちQ赤ラベル
5月8日(土)山口(下関)T-Gumbo 
5月9日(日)福岡(みやま)柿原酒店 
5月16日(日)茨城(水戸)音食座敷 開化亭
5月22日(土)青森Be on cafe 222  
5月23日(日)盛岡FEELGOOD 
5月28日(金)京都 夜想
5月29日(土)兵庫(宝塚)IL grazie
5月30(日)八幡DELSOL café
6月5日(土)広島OK鉄板
6月6日(日)佐賀LIVE BAR雷神 
6月12日(土)埼玉(新座)エアストリームカフェ
6月13日(日)新潟(三条)Gallery Bar Veronica 
6月25日(金)群馬(前橋)Cool Fool 
6月26日(土)東京(高円寺)MOONSTOMP
6月27日(日)埼玉(川越)大黒屋食堂  
7月3日(土)田川Diamond Moon
7月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
7月6日(火)福岡(薬院)遊来友楽 
7月10日(土)熊本(八代)bar 7th chord
7月11日(日)山口(柳井)みんなの広場 Live Village 
7月16日(金)蒲郡Chot Bar VOODOO LOUNGE
7月17日(土)名古屋 喫茶ニューポピー 
7月18日(日)浜松(弁天島)LIVE & DISCOマルガリータ 
7月24日(土)群馬(渋川)Casa Midori 
7月29日(木)仙台 ホームラン酒場
7月30日(金)岩手(宮古)カントリーズcafe
7月31日(土)岩手(二戸)HOUSE OF PICNIC 
8月1日(日)秋田(能代)ハックルベリー 
8月3日(火)小郡 ジラソーレ 
8月7日(土)群馬(下仁田)otenki食堂
8月21日(土)久留米 農と音
8月22日(日)山口(萩)玉ネギ畑  
8月23日(月)東広島pasta amare
8月27日(金)福岡 Bassic. 
8月28日(土)LIVE BAR雷神
8月29日(日)大牟田 陽炎


↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
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新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

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