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エリック・クラプトンとブラッキー〜ドラッグと酒に溺れた“失われた数年間”から彼を支え続けた相棒

2022.02.15

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「私はそのギターに“ブラッキー”という愛称をつけた。1956年製の黒のフェンダー・ストラトキャスターだった。デレク&ザ・ドミノスとのツアー中だったある日、白いストラトを持っているスティーヴ・ウィンウッドを見た。彼に触発されてナッシュビルのギターショップに行くと、店の奥にストラトがたくさんあった。当時ストラトの人気はすっかりすたれていて、私は一本100ドルそこそこの安い値段で6本のストラトを買った。イギリスに戻った時に、ジョージ・ハリスンとピート・タウンゼントとスティーヴに1本ずつあげて、残りの3本の一番いい部分を組み合わせて一本のギターを作った。本当はもう1本、あげるべき友がいたんだけれど…それは叶わなかった。」


1970年、エリック・クラプトンはデレク&ザ・ドミノスのメンバーとしてアルバム『Layla and Other Assorted Love Songs(いとしのレイラ)』のレコーディングを終えてすぐにツアーをスタートさせようとしていた。
記録によれば9月20日のロンドン公演が初日となっている。
その二日前の18日…クラプトンにとって大きなショックとなる訃報が飛び込んでくる。
ジミ・ヘンドリックスの急死。
友人でもあったジミがライブパフォーマンスでよくギターを壊すことから、クラプトンはジミへのプレゼントとして、ツアー先で楽器店に立ち寄る都度に程度の良いストラトキャスターを見つけては購入していたという。
しかし…ナッシュビルで買い求めたストラトをプレゼントする直前に、ジミがオーバードーズで急死してしまったため、結局プレゼントするにはいたらなかったのだ。
マイアミにあるクライテリアスタジオでデレク&ザ・ドミノスがジミの曲「Little Wing」をレコーディングしたのは9月8日のことだった。
ジミはデレク&ザ・ドミノスのバージョンを耳にすることなく逝ってしまったのだ。


「もともと私はストラトを弾くプレイヤーだったバディ・ホリーとバディ・ガイに憧れていたにも関わらず、初期の私は主にギブソン・レスポールを使っていた。」


同じギタリストとして、ミュージシャンとして、尊敬し合い交友もあったジミの死は、クラプトンに打撃を与えた。
親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドとの“報われぬ愛”の結末。
さらに私生児だった自分を育ててくれた祖父の死にも直面して、精神的な支えを次々と失っていく。
こうした状況の中、クラプトンは次第にドラッグやアルコールに深く溺れるようになり、現実から孤立してしまう。
その影響はデレク&ザ・ドミノスの2ndアルバム制作中に最悪なものとなった。
仕事がまったく手につかず、メンバーとの大喧嘩の末、1971年4月にバンドは崩壊(解散)してしまう。
翌1972年、クラプトンはステージやレコーディングどころか、まったく公な場に顔を出さずに一年を過ごす。
ドラッグとアルコールだけを友に“無の世界”をさまよっていたクラプトンにとって、1970年後半~1973年は完全に時が止まった状態だった。
1972年が終わろうとしていた時、クラプトンのもとにピート・タウンゼントから一本の電話が入る。

「俺たちと一緒にステージに立たないか?」


クラプトンを深い闇から引っ張り出すことを目的としたそのスペシャル公演(レンボーコンサート)が行われたのは1973年1月13日のことだった。
クラプトンと共にステージに登場したのは、電話の主だったピート・タウンゼントの他、ブラインド・フェイス時代に活動を共にしたスティーヴ・ウィンウッド、ロン・ウッド、ジム・キャパルディ、リック・グレッチという総勢8名の音楽仲間だった。
クリーム時代からデレク&ザ・ドミノスにかけての名曲が次々と演奏されていったこのステージで、クラプトンは白いスーツを着てブラッキーとレスポールを使用している。


仲間たちや周囲の献身的な手助けもあり、治療に専念することを決意したクラプトンは、1974年に音楽シーンへ奇跡的な復帰を遂げることになり、壮絶な日々から生き残った。
“ブラッキー”は、1973年のレインボーコンサートでのお披露目から約20年もの間クラプトンの全アルバム、全ステージにおいてメインギターとして使用されることとなる。
まさに“世界で最も有名なストラト”として、多くの音楽ファンに愛されたその名器は、老朽化を理由に1985年のアメリカ(ハートフォード)公演を最後に勇退する。
自身が主催するドラック&アルコール診療の専門施設“クロスロードセンター”の運営費捻出のために、クラプトンがギターを何十本もオークションに出品したことは記憶に新しい。2004年、ついに“ブラッキー”がクリスティーズのオークションに出品され世界中が注目した。
クラプトンの代名詞となったその名器は、楽器チェーン店を経営するギターセンターによって95万9500ドル(約1億1200万円)という記録的な高値で落札された。


<引用元・参考文献『エリック・クラプトン自伝』エリック・クラプトン(著)、中江昌彦(訳)/イースト・プレス>

<引用元・参考文献『ヤングギター・コレクションVol.2 エリック・クラプトン』シンコーミュージック>





こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






『山部“YAMAZEN”善次郎×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2022”】


1月15日(土)八幡DELSOL café
1月22日(土)福岡ROCK食堂(昼公演)
1月22日(土)福岡ROCK食堂2階Honey Bee(夜公演)
1月23日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
1月29日(土)大阪 新世界ヤンチャーズ
1月30日(日)和歌山OLD TIME
2月5日(土)久留米 農と音2号店 
2月6日(日)佐賀 雷神 
2月18日(金)横浜THUMBS UP
2月19日(土)静岡・御前崎Cook House椿
2月20日(日)名古屋ROLLINGMAN
2月22日(火)金沢JealousGuy
2月23日(水・祝)新潟Mush
3月4日(金)沖縄・コザ CROSSOVER CAFE’ 614
3月5日(土)沖縄・那覇Drunk CINDERELLA
3月6日(日)沖縄・宮古島 雅歌小屋
3月19日(土)下北沢ニュー風知空知
3月20日(日)茨城・水戸Jazz Bar Bluemoods
3月21日(月・祝)埼玉・所沢MOJO
3月25日(金)広島LIVE café Jive
3月26日(土)岡山Desperado
3月27日(日)徳島Music Bar Ricky
4月15日(金)小郡ジラソーレ
4月16日(土)熊本八代7th chord 
4月17日(日)大牟田 陽炎
4月21日(木)仙台HIGHBURY
4月22日(金)福島Harvest
4月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
4月24日(日)秋田・湯沢BASEMENT
4月28日(金)東広島pasta amare 
4月30日(土)福岡Bassic.(ライブ&スペシャルスライドショー)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12713121312.html






【歌ものがたり2022春〜雨ニモマケズ風ニモマケズ】


1月16日(日)長崎・タンゲ食堂
2月12日(土)東京・高円寺MOONSTOMP   
2月13日(日)埼玉・川越 大黒屋食堂  
2月26日(土)福岡・薬院 遊来友楽 
2月27日(日)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
3月8日(火)福岡・大牟田Casual Bar Version
3月12日(土)群馬・前橋 呑竜横丁 
4月2日(土)兵庫・宝塚・IL grazie
4月3日(日)京都・四条大宮高辻 夜想 
4月9日(土)茨城・古河LIVESTATION ”L” 

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12660299410.html




佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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